S原:今回は狼男!
Y木:謎の連続殺人というタイトルが時代を感じるな。
(あらすじ)
町外れの山中で女性の遺体が発見される。女性の名はエリー・バリファー。病で寝たきりのヒュー神父の娘だった。当初、野犬に噛み殺されたと思われていたが、保安官のアローンは検死医から左利きの男による殺人事件だと聞かされる。アローンは殺されたエリーの身辺を調査する内に三人の容疑者を絞り込む。エリーの兄のローレンス、検死医のドルートン、第一発見者のガーマンディー.Jrの三人だ。しかし、そこに第二の殺人が起る。殺されたのは容疑者の一人だった。その殺され方からアローンはヒュー神父の言葉を思い出す。それは「ルガルー」、フランス語で「人狼」を意味する言葉だった……。
S原:例えば、お休みの日に一人でのんびりしてる時があるやろ。
Y木:うん。
S原:で、春とか秋で気候が良い午後でな。
Y木:うん。
S原:窓から入ってくる風も気持ちいいいし、ちょっとだけビールでも飲もうかな?と思ったりして。
Y木:うん。
S原:この映画は、そういうときに観る映画やねん。
Y木:わけわからん。ちゃんと話せよ。
S原:なんというか気持ちがゆったりとした時に、リラックスして観れば楽しめると思う。
Y木:えらい限定されたシチュエーションが必要なんやな。それはわかったけど、内容は?
S原:内容か。
Y木:うん。
S原:……話さないとダメかい?
Y木:話せよ! 一応、映画のブログなんやから。ひどいんか?
S原:うーん、悪くないねんけどな。要するに、いかにも昔のテレビ映画で、昼の地方局で放映するような映画やねん。ある世代にとっては「懐かし映画」なんやけど、今観るとさすがに薄味やったな。
Y木:それを分かってて買ってるくせに。
S原:それを言われると辛い。でも、この映画(テレビムービー)自体は悪くない。無難に出来てます。普通に観れるで。
Y木:狼男ネタやったら、話はワンパターンやろ。
S原:そうやな。最初は、女性が何かに襲われます。保安官(「逃亡者」のデイヴィッド・ジャンセン)が調べます。この映画ではここで少しひねっていて、町に住む住民のなかで「誰が狼男なのか?」という捜査(推理)をしていくねん。
Y木:ほう、ミステリーっぽいやん。それを調べていく経緯が面白いんやろ?
S原:いやー、まあ、そんなには……(苦笑)
Y木:なんやねん。
S原:のんびりムードはOKやねん。そういう時代のテレビムービーやしな。でも、単調で引っ掛かりがなさすぎるねんなあ。「サスペリア2」(1975)も映画自体はダメダメやん?
Y木:うん。
S原:でも、あの人形のところだけ怖いやん?
Y木:うん(笑)
S原:そういうインパクトがないというか。
Y木:狼男の造形はどうなん?
S原:あーそれは良かったで。いかにも感じで。
Y木:要するに今回は完全にレトロ好きのための映画ってことやな。
S原:イエス。のんびりと観る分にはピッタリやと思う。途中でちょっとくらいスマホを触っても大丈夫な感じやな。
Y木:映画に集中しろよ。
S原:あ、そういえば犯人捜ししているときに、おじさんの医者が容疑者ででてくるねん。じつは、殺された女性は妊娠していてな。主人公は「だれが相手か知ってるか?」と聞くねん。
Y木:ほう。
S原:そしたら、その医者が「実は相手はおれだ」「でも、地域も名誉も失いたくない」「離婚もする気はない」「チョメチョメがしたかっだけだ!」と堂々と開き直る(笑) 変な場面やったわ。
Y木:その医者が犯人?
S原:違うかった……と思う。あんまり覚えてないなあ。
Y木:ちゃんと観ろ。ラストは?
S原:一応、真犯人がわかって、狼男をやっつけておしまい。シンプルやったわ。それで知ったんやけど、これはアマゾンプライムで視聴できるみたい。
Y木:えー、まじで?
S原:うん。ぼくはアマプラに入ってないから観られないけど。でもこれ、観る人がおるんやろうか?
Y木:そりゃおるやろ。
S原:べつに観ても、人生にプラスにならないのに?
Y木:そういうことを言うなって。アマゾンプライムからクレームがくるぞ。
S原:というわけで、みなさん。横に漫画をおきながらチラチラと映画を観てください~!