あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

(おまけ)「むこうぶち」シリーズpart3~part16まで短くコメントします

S原:以前に紹介した「むこうぶち」シリーズの続きを観たので、一挙紹介しますよ~。

Y木:おまえ、これ全部レンタルして観たの?

S原:いやいや。このシリーズは、BSトゥエルビで一挙放映をやっていたのよ。でも放映が始まったときは、すでに何本かDVDをゲットしていたので空しかった…(微笑)

Y木:あいかわらず、ださい奴やな。

 

むこうぶち3 [DVD]

S原:今回の敵は松田賢二。主人公に負けたあと、何故負けたのかを(刑務所で)延々と考えます。

Y木:ねちっこい性格やな。

S原:友達になりたくないです。そして、半年後に再び勝負します。

Y木:それで?

S原:主人公が勝ちます。主人公が、老子だか孫子だかの嫌味っぽいセリフをいって、松田賢二の心の傷に塩を塗ります。おしまい。

Y木:性格悪いなあ…

 

むこうぶち4 [DVD]

S原:今度は大阪から敵がやってきます。変な大阪弁で2人組でイカサマをしようとします。主人公は見破ってあっさりと勝ちます。

Y木:ほう、イカサマも通用しないんか。

S原:リベンジマッチのために、その親分(新藤栄作)がやってきます。そして勝負します。

Y木:どうなるの?

S原:主人公が勝ちます。大金を巻き上げられます。主人公は紙袋に大金をいれて持ち帰って、おしまい。

Y木:紙袋って。カバンくらい買ったらええのに…

 

むこうぶち5 氷の男 [DVD]

S原:今回の敵は、大学講師(風間トオル)。理論派というか確率論者というか、データ重視で勝負します。目的も明確で、学長選に勝つための裏金を増やすための麻雀です。そして、主人公と勝負します。

Y木:理論派か。どうなるの?

S原:主人公が勝ちます。またボソボソと嫌味を言って、風間トオルが落ち込んでおしまい。

Y木:嫌味を言ってあげるなよ。負けてるのによけい落ち込むがな。

S原:実は風間トオルは他人の金を勝手に賭けてるのです。このあとどうするつもりなのでしょう…心配です。

Y木:いや、そういう映画やから大丈夫ちゃう?

 

高レート裏麻雀列伝むこうぶち6 女衒打ち

S原:今回の敵は、キャバクラのスカウト(城咲仁)。接待麻雀で女性たちに気持ちよく勝ってもらっています。今回の女優はなかなかキレイです。

Y木:そうなんや。

S原:城咲仁は凄腕だと自負していますが、あっさりと主人公に負けます。大金を巻き上げられます。

Y木:やっぱりな。

S原:おまけに、麻雀が終わったあとに「あなたは自分自身に負けたんですよ…」みたいな嫌味をボソボソと言われます。

Y木:また嫌味かい。

S原:城咲仁は凹みます。このシリーズを追いかけている観客は、この辺りから麻雀の勝ち負けじゃなくて「主人公が最後にどんな嫌味をいうんだろう?」「言われた相手はどんな気持ちだろう」と期待しはじめます。マゾっ気がたまりません。

Y木:マゾっ気……

 

むこうぶち7 ~高レート裏麻雀列伝~ [DVD]

S原:今回は、麻雀で女性を借金まみれにする男が敵です。この男はプロ雀士でしたが、ヤクザの代打ちをして連盟から除外された経歴があります。なかなか良い役者だなと思っていたら、なんとデビット伊東が演じていました。

Y木:デビット伊東!久しぶりに聞く名前やなー。

S原:なかなかの存在感で役者としても良いです。ただし、今回は死角がありました。それは主人公の髪型です。

Y木:髪型?

S原:全然似合ってません。どれくらいに合っていないかというと「コップランド」(1997)のデニーロくらい似合っていません。

Y木:……あのー、もう少しわかりやすい例えにしてくれる?

S原:どうも最近、主人公は行きつけの散髪屋を変えたようです。変です。気になります。観ているこちらも、麻雀に集中できません。デビット伊東も同じだったようで、髪型を気にしているうちに負けます。もちろん最後に嫌味(麻雀の読みは強いが、ほかが読めない云々)を言われて、デビット伊東が落ち込みます。

Y木:また、いらんことを言うんやな。

S原:マゾは大満足です。おしまい。

 

 

むこうぶち8 [DVD]

S原:主人公は、まだ変な髪形をキープです。

Y木:ええがな別に。

S原:今回の敵は、プロボクサー(山下徹大)。すごい動体視力で相手の牌を読みます。強いです。堀口元気が電信柱につかまって、電車をみつめてたエピソードを思い出します。でも、主人公に出会ってしまいます。プロボクサーは負けます。主人公は「防御だけしていても勝てませんよ」と嫌味っぽく言います。

Y木:防御だけしていても勝てないって……当たり前やがな。

S原:ボクサーは負けて支払うお金が足らないので、今度のボクシングのチケットを渡します。「本業(ボクシング)に戻る。みていてくれ!」「応援してくれよな!」と孫悟空みたいに言います。主人公は「こんなんもらっても、お金のほうがええねんけどな」と困った顔をします。

Y木:そりゃそうや。試合はどうなるの?

S原:負けます。白目をむいてボブ・サップ戦の曙みたいにリングに寝そべっておしまい。

Y木:あかんやん。

S原:踏んだり蹴ったりです。おしまい。

 

むこうぶち9 麻将 [DVD]

S原:今回から、何故か高田延彦及川奈央が出演しなくなりました。とくにいなくても大筋には影響がないキャラだったのですが、なんとなく物足りなさを感じるのが不思議です。とくに、高田延彦の棒読みセリフがクセになっていたことに、今になって気付くというね…ふふふ(微笑)

Y木:ふふふ、じゃねえ。

S原:今回の敵は、中国人たち。演じる金子昇がなかなか良い味です。初めて知りましたが、中国の麻雀=安い手でも早く上がる、日本の麻雀=高い手を狙う、という図式があるようです。個人的には中国麻雀の考え方のほうが好きですね。

Y木:たしかに、そういう考えもアリかもな。

S原:中古DVDで例えると『「マッドマックス 怒りのデスロード」(2015)は高価だけど、「マッドスピード」(2015)は、安いからこれでもいいか。同じようなもんやしな」と考えるのと同じでしょう。

Y木:違うわ。で、勝負は?

S原:主人公が勝ちます。あまりの強さに中国人たちはビビります。主人公は「中国でも日本でも麻雀は麻雀だ」みたいなことをブツブツと言っておしまい。

Y木:また当たり前のことを言うんか。変な主人公やな。

 

むこうぶち10 裏ドラ [DVD]

 

S原:まだ髪型を変えません。いつになったら「ちょっと変な髪形ちゃいますか?」と主人公にアドバイスをしてあげるのでしょうか。

Y木:ええがな。本人は気に入ってるんやから。

S原:今回は、自分のラーメン店を持つために、一発勝負にでる金山一彦ができます。前半は調子がよいです(200万円が500万円まで増える)。そこで止めればいいのに、調子乗って主人公とも勝負します。

Y木:もちろん負けるんやろ?

S原:イエス。金山一彦は負けます。主人公は「上がったからといって、調子が良いわけじゃない」「裏ドラがのったのは、たまたまですよ」と説教をします。しかも結構長いです。

Y木:ついに長説教か。ちょっと、主人公は調子にのってるんとちゃう?

 

むこうぶち11 [DVD]

S原:今回は異色作です。なんと敵対する組長を銃撃したあとのヤクザの鉄砲玉(波岡一喜)が、朝まで時間を潰すために麻雀をするという話です。朝になれば「逃がし屋」と合流して逃げることが出来る、というわけです。

Y木:へえ。たしかに今までとは違うな。

S原:そしてよせばいいのに、主人公と麻雀をします。主人公は勝ちます。波岡一喜は逃走資金まで巻き上げられます。スカンピンです。「お金は無くなったが、時間を稼げたし、まあいいか」と朝になって雀荘をでたところを別のヤクザから襲われます。

Y木:Vシネマみたいやな。麻雀はあんまり関係ないやん。

S原:なんとか、それをしのいで逃がし屋(実はさっきまで一緒に麻雀をしていた女性)と合流しますが、これもあっさりと裏切られて殺されます。苦労しっぱなしで報われないです。

Y木:たしかに報われんな。

S原:これは「ヤクザなんてならずに、楽しくDVDを観て充実した人生を送りましょう!」というメッセージなんでしょうね。

Y木:違うと思います。

 

むこうぶち12 [DVD]

S原:今回の相手はヒロシ。ひさしぶりに(及川奈央)が再登場します。詩織は高レートの麻雀にはまっており、闇金からお金を借りています。ヒロシはその借金の回収係(付馬)です。

Y木:その女性の借金返済のために、ヒロシが麻雀で主人公と対決するんやな?

S原:その通り。もちろん、ヒロシは主人公に負けます。そして、主人公に「地味な場所でも真面目に生きればええんですわ」という感じの説教をされます。ヒロシは改心して、チンピラをやめて田舎に帰ります。

Y木:意外にまじめやな。

S原:はい、普通の人でした。なので、全然ドラマとしては盛り上がりませんでした。

Y木:あかんやん。

 

むこうぶち13 [DVD]

S原:今回の相手役はなだぎ武です。なだぎ武は、一時的に預かった金を元手に麻雀をします。そのお金はちょっとヤバイ金です。

Y木:他人の金でギャンブルしたらあかんやろ。

S原:小さな会社を経営していることとホステスにお金を貸すために、つい手を付けてしまいます。高レートの麻雀をする場所で、主人公に出会ってしまいます。で、もちろん負けます。なだぎ武は有り金を全部失います。そして麻雀が終わった後に…

Y木:でた!主人公の説教(笑)

S原:今回は「タコがたこつぼに何故入るのか……知ってますか?」と海洋生物の講義をします。主人公は海洋学にも詳しいよういで、タコの生態をぶつぶつ言って、なだぎ武が「関係ないやろ!」とイライラさせます。

Y木:そりゃそうやろ。

S原:最後はなだぎ武が、チンピラ(?)に撃たれておしまい。今回は面白くなかったです。

Y木:いや、他の作品との差はわからんけどな。

 

 

むこうぶち14 [DVD]

S原:今回は前作からの続きです。なだぎ武の幼なじみの杏さゆりが登場します。主人公を探し続けます。

Y木:復讐のため?

S原:はい。でも、いまいち盛り上がりません。やっと主人公を見つけて麻雀をしますが、なんというかギラギラした欲望がなく、どちらかと言うと淡々と麻雀をします。もちろん主人公にあっさりと負けます。

Y木:で、最後は説教されると?

S原:イエース。ところがですねえ、今回の説教は冴えません。調子が悪かったのか確信には触れずに、「あなたも一歩間違ったら、地獄におちてしまっていた…」などと、仮定の話で説教します。

Y木:仮定の話で説教?それって反則技やん。

S原:今回は惰性で作ってるようで、全然面白くなかったです。猿の惑星シリーズで言うと、「猿の惑星・征服」の位置づけです。

Y木:よくわからん例えやけど、「観なくてもええんやな」ということはよくわかったわ。

 

むこうぶち15麻雀の神様 [DVD]

S原:今回の15と16は全編後編のような作りになっています。今回は、2人の対戦者がいます。ひとりは、賀集利樹。もうひとりは、宮川一朗太

Y木:2人がそろって主人公に挑むの?

S原:いいえ。まずは、賀集利樹のエピソードから始まります。彼は、研修麻雀プロで、大会でも見事優勝をしますが、実力で優勝できなかった自分自身にイライラします。祝賀会で飲み過ぎたあと、雀荘で我らが主人公、袴田吉彦に会ってしまいます。賀集利樹は主人公の麻雀にゾッコンになります。で、いろいろあって今回はフェードアウトします。

Y木:そのいろいろあって、を言わな分からへんがな。それでもう1人は?

S原:宮川一朗太はニヤニヤしながら麻雀をします。じつは、宮川一朗太は、かつて主人公に勝った唯一の男だったのです。

Y木:すげえやん。で、勝負するんやろ?

S原:はい。高価な車(昔の車)が欲しくて、高レートの麻雀をします。主人公と勝負します。で、主人公が勝ちます。車を買うお金はなくなります。

Y木:で、最後の説教はどんなん?ちょっと楽しみになってきたわ。

S原:「あなたは普通にうてば強いのに、普通に打たなかった」「他人を意識せず、自分自身の麻雀をうてばよかったんですよ…」

Y木:だ・か・ら!それは結果論やないの!いやな奴やな~。いや面白いけど(笑)

 

高レート裏麻雀列伝 むこうぶち16 無邪気 [DVD]

S原:今回は、前回で登場した賀集利樹が相手です。主人公を倒すべく麻雀の武者修行を経て、戻ってきました。

Y木:おお、殺気立ってるんやな。

S原:いや、結構普通やった。でも周りは「なんか雰囲気変わったよね?」というわかりやすいセリフで援護射撃してくれます。

Y木:そんな援護射撃よりも、演出でわからせてくれよ。

S原:あと、もうひとつの話があります。このシリーズにでていた宮内こずえがついにプロ雀士としてデビューします。

Y木:へえ…それストーリーとどう関係あるの?

S原:関係ありませぬ。でも、麻雀大会(モンド杯)のテレビをみんなで観るシーンがあります。

Y木:あーそう…

S原:で、麻雀旅行で鍛えた賀集利樹と主人公がいよいよ勝負します。

Y木:勝負は、どうせ主人公が勝つんやろ。

S原:イエス。主人公が勝ちます。あまりの強さに感動して、「おれを弟子にしてください!」と頼む賀集利樹。主人公は「弟子は取らへんねん」という意味のことをボソボソ話しておしまい。

Y木:あー今回は説教をせえへんのや。

S原:いや麻雀をしている途中で、賀集利樹に説教していました。

Y木:なんやねん、隙あれば説教する奴やな。

S原:で、今回でシリーズがおしまい。またどこかで復活するかもしれませんが、そのときはまたボソボソ説教が聞きたいですね。というわけで、むこうぶちスタッフ・キャストのみなさん、お疲れさまでした~!いろいろ書きましたが、楽しめました~!