あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

スポーツ映画祭り!第2試合「ドッジボール」(2004)の巻

ドッジボール<特別編> [DVD]

 

S原:今回はドッチボール。

Y木:ほう。

(あらすじ)

とにかく冴えない"負け犬"たちばかりが集うスポーツジム<アベレージ・ジョー>。オーナーのピーターは半年間も滞納警告を無視し、ついには30日以内に5万ドルを支払わないとジムを買収されてしまうことに。そんなジムに目をつけたのが大手フィットネスクラブのオーナー、ホワイト。ホワイトは自己中のナルシストで、全てが「オレ様主義」に徹底したイヤ味な奴。そこで、ピーターのジムのメンバーは、優勝賞金5万ドルというラスベガスのドッジボール大会への出場を決意。個性あふれるメンバーを集め、かつてはドッジボール・リーグのカリスマ選手だったという謎のコーチのもと、ガムシャラで壮絶でオマヌケな?スパルタ猛特訓が始まった。 はたして、トホホ男のピーターは、ホワイトの魔の手からジムを守れるのか? 今、大興奮のバトル開始のホイッスルが鳴り響く……!

 

S原:これはなあ……

Y木:あかんかった?

S原:いや、あかんわけやないねんけどなあ……

Y木:面白かった?

S原:いや、面白くはないねんけどなあ……

Y木:なんやねん。はっきりしゃべれ。

S原:結論から言うと、中途半端やねん。話は予定調和で演出も無難。役者も適度にふざけていてコメディになっている。ちょっと下ネタがでてきて、漫画チックなキャラが右往左往するような感じ。

Y木:いままで1000本くらい作られたアメリカのコメディ映画やん。

S原:そうそう。それに、1001本目が加わりました、みたいな(笑)。あまりにも普通すぎて、印象に残らない。こういうのがアメリカ人は好きなんかなあ。

Y木:そりゃ、アメリカの広いから人それぞれやろうけどな。

S原:たぶん、こういう映画ばっかり観てるから、アメリカ人は頭が悪いんやと思うで。

Y木:お・ま・え・が・言・う・な!

S原:ストーリーも単純明快。①自分たちのスポーツジムが経営難。大手の最新ジムに買収されそうになる ②自分たちの身を守るために、お金(5万ドル)が要る。それにはドッジボールの大会で優勝すれば良いんだ!③さあ練習だ。④さあ試合だ。勝負だぞ!……これだけやんもんなあ。

Y木:まあキャラクターを楽しむ映画なんやろ。あとはドッジボールの試合の面白さがあるやろ?ビューンって飛んだり。

S原:いや普通やったで。ぶっとんだ感じでもなかったし、工夫もなかった。汚いオジサンがはしゃいでるだけやった。

Y木:工夫がないと言いたいんか?

S原:こういう映画に工夫を求めるのが変なんかもしれんけどな。この映画にしても、工夫というか、一応ラストに小さなどんでん返しはあるんやけどな。正直に言って大したことないからなあ……どうせ映画を観るんなら、印象に残るほうが良いと思わん?それが好印象か悪印象かはともかくとして。

Y木:まあな。

S原:出来は悪いけど、「愛すべきバカなコメディ映画」ってあるやん。例えば「サボテンブラザーズ」(1986)とか「裸の銃を持つ男」(1988)とか、別に観なくても人生に関係ないやん?

Y木:たしかに人生には関係ないな。

S原:でも、こういう映画って、いまだにみんなに愛されてるやん。ぼくも大好きやしな。あんな感じでもないからなあ。まあ、今回はダメやった。

Y木:まあそういう日もあるでしょ。

S原:というわけで、みなさん。本当に印象に残らない映画なので、とくに観なくてもいいのではないか、と…(笑)今回紹介したなかでは断トツの「非おススメ映画」です。これ、よくワゴン安売りコーナーでみかける映画ですが、スルー、プリーズ!