あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

酷評されている映画を観てみる!「プルート・ナッシュ」(2002)の巻

ソース画像を表示

S原:さあ、だれも褒めない映画シリーズ。まだまだ続きますよ。今回はこちら!

Y木:おお、エディ・マーフィー!しかもSF!

(あらすじ)

時代は2087年の月の世界。天然資源が掘り尽くされた月は荒れ果て、金とコネさえあればなんでも手に入る無法地帯になっていた。そんな世界でプルート・ナッシュ(エディー・マーフィ)は、月の街随一のホットなクラブのオーナーだ。ある日、正体不明のギャングからのクラブ売却の申し出を拒否したことで、ナッシュはトラブルに巻き込まれ、月の支配をもくろむレックス・クレイターから狙われるハメに。ナッシュは時代遅れのボディガード・ロボット(ランディ・クエイド)と、歌手を夢見る地球の住民ダイナ(ロザリオ・ドーソン)とともにレックスに立ち向かってゆくのだが……。

 

S原:さあ、珍作映画ファン、失敗作マニアが垂涎のこの映画も登場です!主演は、黒き笑顔がバッチグー!われらがブラザー、エディ・マーフィー

Y木:ブラザーちゃうわ。

S原:いやあ、この映画はずっと探してたのよ。ほんまに珍作で有名やねん。マニアの間では伝説やからな。

Y木:世の中には、いやな連中が存在するねんな。

S原:この映画はかなり製作費がかかってるねん。でも、映画会社の幹部向けの試写での「おいおい、マジかよ?」「これが、俺たちのエディかよ」「こんなヒドイ映画を公開できねーよ」「こんなクズみたいな映画を作りやがって。とにかく、倉庫に眠らせておけよ」「監督に会ったら、浣腸してやる!」という会話があったらしいで。

Y木:また、勝手に妄想するな。なんやねん、浣腸って。

S原:実際、あまりの出来の悪さにしばらく公開延期。2年後に、映画会社の幹部が「いや、倉庫に眠らせておいても仕方ないんじゃね?」「そうかもな。意外といまのヤングには受けるかもよ?」「ワインも何年か熟成させたら、良い味になるやろ?」「それもアリやな。よっしゃ、公開決定!」って感じで劇場公開したらしいわ。

Y木:そろそろ妄想をとめろ、きもいから。で、結局はどうやったの?

S原:お客さんがだれも観に行かず、大赤字やった。

Y木:やっぱりな。どういうところがあかんの?

S原:うーん。例えば、すごくお金をかけて「バナナですべって転ぶ場面」を撮ったとして、それはおもろいと思う?

Y木:思わん。

S原:そういうことやねん。

Y木:どういうことやねん!

S原:あーわかりにくかった?そうやな、例えば、すごくお金をかけて「くしゃみをした勢いで、ズボンがずり落ちた場面」を撮ったとして、それはおもろいと思う?

Y木:思わん。

S原:そういうことやねん。

Y木:だから、どういうことやねん!ちゃんとわかるように言ってくれ。

S原:要するに、ひたすらぬるいねん。

Y木:ぬるい?

S原:あらすじは上の通り。これを読んでも、とくに興味はもてないやろ?ほんまに、このままのストーリーをなぞるだけやねん。とくに、伏線の張ったドラマがあるわけでなく、アクションがあるわけでもなく、キャラが魅力的でもなく、エディのトークがあるわけでなく、SF的風景がすごいわけでもなく、ラブロマンスでもなく、皮肉や風刺があるわけでもなく…

Y木:わかった、わかった。おもしろないのはわかった。

S原:一番、つまらんのはエディの、あの『顔面スマイル』がないこと。唯一無二のあの笑顔がないと、つまらんわー。

Y木:とくに、(エディが)大笑いする場面がなかっただけとちゃうの?

S原:そんなん、いくらでも作れるやん。それこそ、「通行人がバナナで滑って、それを見たエディが大笑いする」でもアリやろ?

Y木:アリちゃうわ。

S原:ともかくエディも元気がないし、なんかすべての点で中途半端やねんなー。

Y木:どんでん返しとかもないの?

S原:一応、ラストにエディ・マーフィーが2人でるねん。エディ本人が演じている悪役。これが一応、どんでん返しかな。

Y木:えー、古くさー。

S原:古くさいよ、SFやのに(笑)えーと、クローンという設定やったかな。でも、どうでもええよ。エディが2人でてきて映像に黒い部分が増えただけやったわ。

Y木:こらこら。おまえ、ファンちゃうんか。

 S原:いや好きなんやけどな。このブログで「ビバリーヒルズコップ3」(1994)も紹介したくらいやし。

Y木:あの映画もボロクソにつっこんでたがな。

S原:なんにせよ、この映画はちょっとな……うーん、この映画自体は訳が分からんとかじゃないねんで。ちゃんとセットにお金もかけてるしな。でもなー、これを「超大作」と宣伝してしまうと、さすがにガクッとくるよな。同じように超大作で宣伝された「バトルランナー」(1987)の感じによく似てるかもしれん。せっかく正月に劇場に行ったのに、シュワちゃんのレオタード姿をみて、新年早々気分が萎えるみたいな(笑)あ。「バトルランナー」もこのブログで紹介しているから、みなさん読んでください♡

Y木:なんやねん。まあ「バトルランナー」みたいに、エディがレオタードになってないだけ、こっちがマシかもな。

S原:いや、むしろ足りなかったのは、そういうぶっ飛んだ設定やったかも(笑)この映画は、普通と言えば普通やねんで。コーヒーを注文したらちゃんとコーヒーは出てきてるねん。でも、場末の喫茶店で、300円の薄いコーヒーを飲んでも文句はでないけど、スターバックスで600円の不味いコーヒーがでたら、SNSでみんな文句を書き込みまくるやろ?あれと一緒やな。

Y木:なにが一緒なんかわからんけどな。映画はだるいのね。

S原:だるいというか、なんか、明治時代の正月みたいなムードの映画やねん。ひたすら、スローでのんびり(笑)日本酒とか呑みながら観るとちょうどええかもしれん。

Y木:はあー(ため息)

S原:さー、みなさま。「過去の人」になりかかっていた時期の映画ですが、とにかくエディが大好きな人だけにおススメします。珍作、失敗作ファンの人はもうチェック済だと思います。みなさん、この映画をワゴンで見つけたら、今後30年はだれも買わないはずなので、ゲットしてあげて下さーい!