K木:ところで「探偵マイク・ハマー 俺が掟だ」って映画、覚えてる?
S原:あー覚えてるで。2人で高校の時に、散々ネタにしてたやん。
K木:こないだケーブルTVで放送してたんで録画して久々に観たんやわ。
S原:へえ。あのショボい映画を(笑)
K木:ところが、オープニングテーマがえらいファンキーでかっこええなって思ったら、なんとロッキーシリーズのビル・コンティが音楽やったわ。
S原:へえ、ビル・コンティ! それはすごいかも。
K木:良かったで、音楽だけは(笑)
S原:あなた、もしかしてマイクハマーのサントラも探してるんか?
K木:マイク・ハマーのサントラはどうやら公開時にはリリースされてなく、何故か10年ほど前に2000枚限定でリリースされたみたい。
S原:へえ、マニアックやなあ。誰が買ったんやろ。
K木:中古で安かったら買うけどプレミアとかついてたらパス。だって、マイク・ハマーやしな(笑)
S原:あなた、ボブ・ディランのファンやろ。彼が昔作ったという映画があったやろ?
K木:「レナルド&クララ」やな。
S原:噂では4時間くらいあるんやろ? 観たの?
K木:正規のビデオとかDVDは出ていないと思う。なので、アメリカ版の字幕なしで観たで。
S原:すごい執念やな。面白いの?
K木:……(微笑)
S原:そういうことね(笑)
S原:以前に「ストリート・オブ・ファイアー」のサントラの話をしたんやけど、そのときに大事なことを言い忘れてたわ。
K木:なに?
S原:あのサントラ、全然良くないねん。
K木:あーそう?
S原:映画は最高よ。ぼくの生涯ベスト10に入るくらい好きよ。でもなー、サントラはあきません。まずCD版のジャケットデザインがダサい。なぜLPと同じデザインにしないのか…(ため息) 一番あかんのは、映画に使われていた音源じゃないことやねん。
K木:へえ、そうなんや。
S原:オープニングなんか、あの長いイントロがかっちょいいやろ? 途中で黒人グループがバスの中でアカペラする場面は痺れるやん? おまけに、オープニングのあとに地下鉄でマイケル・パレが戻ってくる場面のライクーダーのインストなんか最高やろ?
K木:確かにな。
S原:でもアルバムには劇中の曲じゃなくて、なぜか別バージョンで収録されてる。しかも、これがダサい……(ため息) あげくにライ・クーダーのインストは未収録やで? 権利関係かもしれんけど、これはひどいわ。
K木:たしか、ライ・クーダーのヴォーカル曲が収録されてるはずやで。インストが収録されてないのは、サントラは歌モノだけってコンセプトやったんやないかな。
S原:そうなんかなー、納得いかんけど。
K木:オリジナル音源とか他のインストナンバーとかは、将来このサントラのデラックス・エディションがリリースされるようなことがあれば日の目をみるかもやけど、望み薄かな。
S原:そのときはリマスターもしてほしい。音もあんまりよくないのよなあ(ため息)
S原:もう飲み放題の時間がなくなったきたわ。(S原注:居酒屋で話しています)
K木:毎回、時間がなくなるよな。
S原:なので、あとは短くコメントしてくれる? 映画「イエスタディ」はどうやった? あり? なし?
K木:あれは……一応アリかな。
S原:ぼくはダメやったなー。全然乗れなかったわ。漫画の「ぼくはビートルズ」よりはマシやけど…
K木:あの漫画な。
S原:個人的には、最低な漫画やと思ってるんやけどな。いくらなんでもあれはないやろ。とくにラストはなあ……
K木:ビートルズマニアの意見を聞きたいところやな。
S原:「アルマゲドン」は? 主題歌がビッグヒットしたやろ?
S原:たまには売って減らさないと、家がレコードの重みで崩壊するで(笑)
S原:「スクール・オブ・ロック」は観た?
K木:観たよ。映画としてはOKやな。
S原:映画としては?
K木:いやージャック・ブラックが苦手やねん。
S原:へえ、あなた好きそうやのに。
K木:クセが強すぎる(苦笑) 「ハイ・フィデリティ」とかも、ちょっとな。
S原:えー、「ハイ・フィデリティ」は最高やん。音楽好き・レコード好きなら必見やと思うけどな。
K木:映画はええねんけどな。やっぱりジャック・ブラックが……
S原:「ブルース・ブラザーズ2000」はどうやった?
K木:やっぱり「ブルース・ブラザーズ」はおれのオールタイムベストな映画やからな。かなり間を開けて、しかもジョン・ベルーシがいないのに続編を作るのはちょっとなあ……うーん。
S原:確か最後に対決するバンド(ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ)は、BBキングとかクラプトンとかすごいメンバーなんやけどな。
K木:そうやったけ? 覚えてないわ。ほんまに印象に残ってないわ。
S原:ライオネル・リッチーはどう? かなり昔に「セイ・ユー・セイ・ミー」がヒットしたやろ?
K木:あれ、何の映画の主題歌やったっけ?
S原:「ホワイトナイツ-白夜-」やな。
K木:あー、あのグレゴリー・ハインズの。
S原:そうそう。映画自体も結構良かったし、曲も良いのよな。でも「セイ・ユー・セイ・ミー」はサントラには収録されていない。事情があったみたいやけど、当時はレンタルして、がっかりした苦い思い出がある。
S原:「ホワイトナイツ-白夜-」のサントラはどう? 中古店で見かける?
K木:あんまり見かけんな。もちろん安ければ買うけど(笑)
S原:ライオネル・リッチーといえば、USAフォー・アフリカの発起人やろ。あれ、今考えるとなかなか凄いよな。
K木:このまえ、アルバム(ウィ・アー・ザ・ワールド)を買ったで。中古やから印税がアフリカに寄付されることはないねんけどな。初めてちゃんと聞いたわ。
S原:へえ、確かプリンスが曲を提供しているという。
K木:そうそう。「4 the Tears in Your Eyes」な。結構かっこいい曲やで。
S原:プリンスは、レコーディング当日に行かなかったんやろ。
K木:そうそう。
S原:確か、スピード違反で捕まったとか、ボディガードの暴行が原因とか……あれは都市伝説っぽいよな。
K木:このまえNHKでドキュメントを放映してたやろ。シーラ・Eがかなり喋ってたよな。
S原:うん、かなり言葉を選んで話したように思うけど。
K木:そうやな。要するに、プリンスは行きたくなかったんやろ。
S原:オファーを受けたときは「行けたら行く」と言ったとか(笑)
K木:子供の約束ちゃうんやから(笑) アーティストとして、あの趣旨に賛同できなかったという説もあるけど、どうかな。やっぱり身長ちゃうかなあ。
S原:あーコンプレックス?
K木:そうそう。ギターも特注で小さく作るくらいコンプレックスがある奴やからな。インタビュアーも自分より背の低い奴にさせたらしい。USAフォー・アフリカのときも、プリンスサイドは別の部屋で単独でレコーディングをさせてほしいと申し入れをしたんだとか。他のみんなは背が高いしな。プリンスのプライドが許さんかったんやろな。
S原:みんなで並ぶのが嫌やったんやな。それこそ、ずっと記録映像で残るし。
K木:そうやねん。企画としては、マイケル・ジャクソンとプリンスの共演が目玉やったみたいやけどな。
S原:その後も、共演の噂はあったやろ。
K木:あー「BAD」?
S原:うん。ネット情報では、マイケルがかなり熱望してたんだとか。「BAD」の途中からギターで参加する演出やったらしいけど、実際はどうなんやろ。
K木:真相はわからんな。でも、プリンスがOKするとは思えん。
S原:そう?
K木:だって、マイケルの引き立て役みたいになるやん。絶対、そんな役をするわけがない。
S原:確かになあ。いま思い出したけど、プリンスとマイケルが卓球して、プリンスが本気でやって打ち負かしたらしい。「ざまーみろ!」って。
K木:それこそ都市伝説やろ(笑)
S原:しかし、こういう話をしていると話が尽きんなあ。
K木:うん。またしよう。というか、毎回会うたびにこんな話ばっかりしているけどな(笑)
※ ということで、今回はこれでおしまい。また、いつかこのブログに登場してもらいます。それまで、(主に昔の)音楽/レコードファンの方、お楽しみに~!