S原:今回は、アフリカン! カンフー! そしてぇぇぇナチィィィス!
Y木:やかましいわ!
(あらすじ)
第二次大戦後、ヒトラーと東條英機はまだ生きていた。彼らは逃げ延びた先のガーナを制圧すると、空手と魔術的パワーを持つ日独同盟旗「血塗れの党旗」を用いながら現地の人々を新たな人種「ガーナ・アーリア人」として洗脳し、世界を侵略するための拠点を築いていく。圧政の中、心優しき地元の青年アデーは、ヒトラー達に地元のカンフー道場を潰され、愛する恋人を奪われてしまう。復讐を誓うアデーは最強のカンフーを習得するため、過酷な修行に身を投じていくが.……。
Y木:これはマニアによるマニアのための映画やなあ(ため息)
S原:これ、中古店で見つけて即ゲットしたんやけどな。
Y木:こんなん、おまえの大好物やろ。
S原:大好物!
Y木:やろうな。
S原:……のはずなんやけどな。
Y木:うん?
S原:なんか合わんかった。
Y木:ふーん、出来が悪い?
S原:いや出来は普通ちゃうかな。でもリズムというか、ノリが合わへんねん。期待しすぎたんかもしれんけど……
Y木:これって、設定とかストーリーで「アホやなー」って笑う映画やろ。
S原:うん。もちろん、作り手側もそのつもりやと思う。悪ノリというか、ブラックな小ネタも満載でな。そういうのが楽しめる人はええと思う。
Y木:悪ノリか。例えば?
S原:旭日旗とハーケンクロイツが重なった旗とか、ヒトラーの胸に鉤十字がマジックで書いてあるとか、東条英機がひょろひょろとか、空手でパンチしたら手がピカーって光るとか。そもそもガーナに逃げて、その場で空手で世界征服を狙うとか、そういう話をきくと面白そうやろ?
Y木:まあな。
S原:でも、イマイチやった。なんか、気になるあの娘をランチデートに誘ったときに「これ、キミの好きな豚肉だしさ、絶対美味いよ!」と期待して入った店で、食べた生姜焼き定食が普通の味やったときの気持ちに似ています。
Y木:どういうシチュエーションやねん。気になるあの娘やったら、定食屋なんか連れていくなよ。それはええとしてストーリーはもう省略?
S原:うん。とくに話すことはないです。
Y木:主人公はカンフーを使うんやろ。
Y木:みんな、酔拳すっきやなあ。
S原:あとは吹き替えと字幕が関西弁やねん。これも狙ったんやろうけど、効果があったのかどうか……読みにくいし(苦笑)
Y木:それは、こんなバリバリ関西弁のブログをしている俺らが言ったらあかんやろ。
S原:そうやな。このブログがいまいちブレイクしないのは、関西弁やからかもな(笑) ほかにも声優が天龍源一郎さんやったりします。(S原はプロレスラーを飛び捨てにしない主義)
Y木:あー聞こえにくい人をわざと声優にしていると。
S原:うん。これは単純に聞きにくいだけやった(苦笑)
S原:というわけでみなさん。個人的にはイマイチでしたが絶賛している人もいるので、これ系が好きな人は観て損はないと思います。パッケージや設定が素晴らしすぎるのですが、そこは割り引いて観てください~!