Y木:こんなDVDまで取り上げるなって。なんでもアリか。
S原:いやあー、見つけちゃったのよ。
(解説)
“源泉ハンター”大原利雄が、日本各地の温泉を紹介するバラエティシリーズ第4弾「激流編」。今回は新潟県にある、秘境の滝壺温泉「燕温泉」と、洞窟温泉「梶山元湯」のふたつをリポートする。
Y木:おいおい。こんなのを紹介してどうするんや。
S原:いやあ、でもワゴンコーナーに行ってみ?ほんまにこんなDVDが1本くらい置いてあるねん。ずっとそのまま放置するのも可哀そうやん。誰かが、弔わないとあかんやろ?
Y木:ええねん、こんなんは放っておけば。無縁仏でええねん。
S原:いやいや、こういうDVDでもちゃんと「魂」は、あるからな。
Y木:ないわ!だいたい、おっさんが温泉に入る映像を見て、楽しいわけないやろ。
S原:甘ーーい!オジサマたちがまったりと湯につかるイメージビデオではありません。これはもっとハードな源泉紀行なのですよ!
Y木:どうでもええねん。どうせ体当たりのお笑い企画やろ?
S原:いやお笑いではありません。
Y木:ほんまにオッサンが秘境の源泉に行くだけかいな。
S原:その通り。いやー今回、こういうDVDを初めてみたけどな。ほんまに世の中は広いで(笑)こんなものを作って、しかもそれを観る奴がおるんやから。
Y木:おまえや、おまえ。
S原:一種の食物連鎖やな。
Y木:おまえが最下層やろうけどな。
S原:このDVDは、いろんな意味ですごかったで。今回は、新潟県の燕温泉の近くにある「惣滝の湯」、「梶山元湯」の2つをレポートしてるんやけどな。まずはじめの「惣滝の湯」がすごいねん。
Y木:滝のある温泉ってことか。
S原:いやあ「惣滝の湯」はですねえ、とにかく山奥にあるねん。途中で土砂崩れの跡があったり、ちょっとやそっとじゃ辿り着けないような場所、なかなかの秘境やねん。歩いてる途中なんか、おっさんが「ハア、ハア」いうだけ音声に山道が映るだけという(笑)
Y木:へえ秘境か。そこまでして行く価値があるような場所なんや?
S原:いや。そんな価値ないよ。
Y木:どないやねん。要するに『誰もいない場所(秘境)で温泉にはいる』ってことやろ。
S原:いや、温泉につかりませんよ。
Y木:?
S原:轟々と落ちてくる湯に体をぶつけるだけです。
Y木:ただの修行やないか!
S原:しかも「熱っーーー!」って叫んでおしまい。
Y木:そんなもん観てどうするねん。
S原:源泉ハンター・大原氏曰く「これ以上の温泉はない」「でも人気がない」とのことです。
Y木:そりゃ人気ないわ。
S原:さー、続いての「梶山元湯」も負けていませんよ。ここも山奥にあります。やっぱりおじさんが延々と歩く場面が続きます。ハアハアというおじさんの息遣い…
Y木:またかいな。
S原:そして着きました!この元湯はですねえ、まず岩に伝ってチロチロとお湯(温泉水)が流れています。湯舟はないのです。
Y木:どうやってレポートするの?
S原:源泉ハンター・大原氏は裸になって、岩に張り付きます(笑)岩伝いに落ちてくる源泉に体を近づけて、「あーお湯は暖かいけど、岩が藻でヌルヌルしてまーす」とレポートして、おしまいです。
Y木:藻でぬるぬる…
S原:これがプロの仕事なんやろうな。
Y木:……なあ、ちょっと聞きたいねんけどな。
S原:はい、Y木さん、どうぞ。
Y木:こんなんして、だれが喜ぶのん?
S原:だれも喜びませぬ!
Y木:やっぱり。
S原:ただただ、ワゴンコーナーが充実するだけです!
Y木:充実って。
S原:まだまだ他にシリーズがありますよ。「火口編」「海中温泉編」「天国に一番近い編」など、気になりますねえ!
Y木:気にならへんわ。おまえ、もしかしてほかのシリーズを見つけたら買うの?
S原:買いませぬ!
Y木:やっぱりな。
S原:さあ、みなさん!日本にはまだまだ秘境源泉があります。とても入る気になれない温泉が好きな人や中年男性のセミヌードに萌える人はマストバイですよ!