あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

映画じゃないDVDを観てみる!「前人未湯 Vol.4 激流編」(2009年)の巻

前人未湯 VOL.4 激流編 [DVD]

Y木:こんなDVDまで取り上げるなって。なんでもアリか。

S原:いやあー、見つけちゃったのよ。 

(解説)

“源泉ハンター”大原利雄が、日本各地の温泉を紹介するバラエティシリーズ第4弾「激流編」。今回は新潟県にある、秘境の滝壺温泉「燕温泉」と、洞窟温泉「梶山元湯」のふたつをリポートする。

 

Y木:おいおい。こんなのを紹介してどうするんや。

S原:いやあ、でもワゴンコーナーに行ってみ?ほんまにこんなDVDが1本くらい置いてあるねん。ずっとそのまま放置するのも可哀そうやん。誰かが、弔わないとあかんやろ?

Y木:ええねん、こんなんは放っておけば。無縁仏でええねん。

S原:いやいや、こういうDVDでもちゃんと「魂」は、あるからな。

Y木:ないわ!だいたい、おっさんが温泉に入る映像を見て、楽しいわけないやろ。

S原:甘ーーい!オジサマたちがまったりと湯につかるイメージビデオではありません。これはもっとハードな源泉紀行なのですよ!

Y木:どうでもええねん。どうせ体当たりのお笑い企画やろ?

S原:いやお笑いではありません。

Y木:ほんまにオッサンが秘境の源泉に行くだけかいな。

S原:その通り。いやー今回、こういうDVDを初めてみたけどな。ほんまに世の中は広いで(笑)こんなものを作って、しかもそれを観る奴がおるんやから。

Y木:おまえや、おまえ。

S原:一種の食物連鎖やな。

Y木:おまえが最下層やろうけどな。

S原:このDVDは、いろんな意味ですごかったで。今回は、新潟県の燕温泉の近くにある「惣滝の湯」、「梶山元湯」の2つをレポートしてるんやけどな。まずはじめの「惣滝の湯」がすごいねん。

Y木:滝のある温泉ってことか。

S原:いやあ「惣滝の湯」はですねえ、とにかく山奥にあるねん。途中で土砂崩れの跡があったり、ちょっとやそっとじゃ辿り着けないような場所、なかなかの秘境やねん。歩いてる途中なんか、おっさんが「ハア、ハア」いうだけ音声に山道が映るだけという(笑)

Y木:へえ秘境か。そこまでして行く価値があるような場所なんや?

S原:いや。そんな価値ないよ。

Y木:どないやねん。要するに『誰もいない場所(秘境)で温泉にはいる』ってことやろ。

S原:いや、温泉につかりませんよ。

Y木:?

S原:轟々と落ちてくる湯に体をぶつけるだけです。

Y木:ただの修行やないか!

S原:しかも「熱っーーー!」って叫んでおしまい。

Y木:そんなもん観てどうするねん。

S原:源泉ハンター・大原氏曰く「これ以上の温泉はない」「でも人気がない」とのことです。

Y木:そりゃ人気ないわ。

S原:さー、続いての「梶山元湯」も負けていませんよ。ここも山奥にあります。やっぱりおじさんが延々と歩く場面が続きます。ハアハアというおじさんの息遣い…

Y木:またかいな。

S原:そして着きました!この元湯はですねえ、まず岩に伝ってチロチロとお湯(温泉水)が流れています。湯舟はないのです。

Y木:どうやってレポートするの?

S原:源泉ハンター・大原氏は裸になって、岩に張り付きます(笑)岩伝いに落ちてくる源泉に体を近づけて、「あーお湯は暖かいけど、岩が藻でヌルヌルしてまーす」とレポートして、おしまいです。

Y木:藻でぬるぬる…

S原:これがプロの仕事なんやろうな。

Y木:……なあ、ちょっと聞きたいねんけどな。

S原:はい、Y木さん、どうぞ。

Y木:こんなんして、だれが喜ぶのん?

S原:だれも喜びませぬ!

Y木:やっぱり。

S原:ただただ、ワゴンコーナーが充実するだけです!

Y木:充実って。

S原:まだまだ他にシリーズがありますよ。「火口編」「海中温泉編」「天国に一番近い編」など、気になりますねえ!

Y木:気にならへんわ。おまえ、もしかしてほかのシリーズを見つけたら買うの?

S原:買いませぬ!

Y木:やっぱりな。

S原:さあ、みなさん!日本にはまだまだ秘境源泉があります。とても入る気になれない温泉が好きな人や中年男性のセミヌードに萌える人はマストバイですよ!