あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

お色気映画プレゼン大会! 「パイナルファンタジー」(2013)の巻

パイナルファンタジー

S原:今回はこれ。ファイナルファンタジーじゃなくて、パイナルファンタジー

Y木:……(呆然)

 

(あらすじ)

 聖なる剣に導かれし者たちの冒険を描いたファンタジー魔物に牛耳られた世界で、聖剣に導かれた勇者たちが人民を救うべく旅に出る。不思議の森でモンスターを倒して、“乳力”をアップさせた戦士たちが支配者に戦いを挑む。

 

Y木:ちょっと聞きたいんやけど。

S原:あ、なんでも聞いてや。

Y木:これ、ほんまに買ったんか?

S原:うん。

Y木:タダでもらったとかじゃなくて?

S原:うん。

Y木:自分のお小遣いで買ったの?

S原:うん。

Y木:………おまえ、アホちゃうん?

S原:ふふふ……(不敵に笑う)

Y木:……

S原:きみの言うとおりなのサ!

Y木:はあ……(ため息)

S原:たしかにアホやと思う。大人が観る映画ではないしな。でも、これ中古店で見つけた時にゲットしておかないと、次に出会えるかどうかわからんやん。

Y木:二度と出会えなくても大丈夫ちゃう?

S原:それを言ったらおしまいよ。スピルバーグの名作に感動したとしても、次の日に記憶喪失になったら、その感動はなかったことになるやん。

Y木:違う話にすり替わってるがな! 

 

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Y木:はよ映画の話をせえ。

S原:正直に言ってこれは「映画」とは呼びにくい。

Y木:はあ。出来が良くないんやろ。

S原:出来は最低ランクです。これを褒める人はいないと思う。でもそういう問題ではないです。何と言うか、これって映画の演出ではないのよな。

Y木:映画の演出ではないって。じゃあ、何の演出なん?

S原:ズバリ紙芝居です。

Y木:紙芝居……

S原:イエス。動かないカメラの前で、カットが変わるわけでなく、俳優たちがセリフを言います。棒演技・棒立ちの見本やった。でも、演技は正直に言ってOKやねん。演技が下手ではなくて、『棒読みする役』やと解釈すればええやん?

Y木:どんな解釈やねん。お色気要素は?

S原:全然足りません。主人公2人(山田空、愛実)が、森の中で目を覚まします。なぜそこにいるのか記憶がありません。この森では、敵を倒すと願いが叶うということが分かります。仮面ライダーの怪人みたいなのをやっつけるとレベルアップします。

Y木:レベルアップって?

S原:胸のレベルがUPします。

Y木:はあ……(ため息)

S原:だんだん胸が大きくなるというわけなんやけど、山田空と愛実は、はじめから胸が大きいねん。

Y木:なんやねん、それ。

S原:『胸が大きくない女子がだんだん胸のレベルがUPする』というのがメインストーリーなのに、まずそこから崩壊しています。で、肝心の胸が大きくなる場面なんやけどな。

Y木:はあ。

S原:下からムニュって上に持ち上げてるねん。(末原注:もちろん持ち上げてるところはカメラには映っていません)。しかも、大きくなったはずの胸が次のカットでは、普通サイズに戻っています。

Y木:適当やなあ。

S原:あの伝説の「超能力学園Z」を見習って欲しいよな。

Y木:あんな馬鹿な映画、見習わんでええわ。

S原:声優を担当したよっちゃん(野村義男)に感想きいたほうがええやろうか。よっちゃーん! コメント下さーい!

Y木:わかったわかった。もうそっとしておいてやれ。

 

超能力学園Z - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン

 

S原:しかも、ほとんどの場面でワンシーンワンカットやねん。

Y木:まさに紙芝居やな。

S原:たぶん相米信二かタルコフスキーの信者なんやろうな。

Y木:絶対ちやうわ。

 

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S原:一番残念なのは、こういう映画をみるときは、特撮や演技がしょぼくてもええから、やっぱり主演の女子2人がカッコいいところやキュートなところがみたわけやん。

Y木:そうやな。

S原:作り手側は、全くそんなことに興味がないみたいやねん(苦笑) なので、ただ単にカメラのまえで2人が立って会話しているだけ。こういう映画に必須の外連味がなさすぎるのよ。たとえば、敵が襲ってきたら、アクションが出来なくても良いから、シャキーン!とポーズを決めるとか。

Y木:ヲタクは喜びそうやな。

S原:シャキーン!じゃなくて、キラーン!でもええねんけどな。

Y木:どっちでもええわ!

S原:カットも変えてキリっとした表情のカットを挟むとか、電光石火でいつのまにか敵がやられているとか、衣装や髪の毛が風に揺れるとか、いくらでもかっちょいい場面が撮れるはずなのに、そういう系も興味がないみたい。

Y木:ふーん。

S原:ちょっと聞きたいねんけどな。

Y木:どうぞ。

S原:お色気も中途半端、ヒロインアクションも皆無、ファンタジー要素はゼロ……なんで、こんな映画作ったんやろ?

Y木:知らんがな。監督に聞けよ。

S原:というわけでみなさん。これは自主映画レベルです。(本当に自主映画かも?) 友達に「B級映画ってどんな感じなん?」って聞かれたら、「ああ、これを観たら分かるよ」と、このDVDを貸してあげてくださいね~。 あ、そういえば言い忘れてたんやけどな。

Y木:なんやねん。

S原:あんまり巨乳やとかえって興奮せえへんねん。ぼくだけやろか?

Y木:知らんがな。

S原:野村のよっちゃんに聞いた方がええやろか? 

Y木:知るか! 好きにせえ!

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