あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

酷評されてる映画を観てみる!「スウェプト・アウェイ」の巻(2002年)

スウェプト・アウェイ [DVD]

 

S原:今回から、ワクワクしたけどガッカリした映画をとりあげます。

Y木:ということは、いままでみたいに誰も知らんような映画というよりは、ちょっと有名やけど出来が悪いという映画やな。なんかそれって、結構たくさんの人が取り上げてるのとちゃうの?

S原:はい。でも、こういう映画はワゴンセールでよく出会うので特集しますよ~。

(あらすじ)

リッチで高慢なマダム、アンバー。ある日ボートの事故で、世話係の船乗りジュゼッペと共に、無人島に漂着する。金も権力も通用しない中で立場は逆転、彼女はかつてない屈辱を受ける。だが、やがて身分も年齢も超えた真実の愛が生まれ・・・。

 

S原:これは…以前にみたんやけど、またワゴンコーナーで再会してしまった…以前に観たときは、こんな珍作はもう一生観ることはあるまい、と思っていたのに、また観てしまった。

Y木:嫌やったら、観んかったらええやないか。

S原:知らないうちに気が付くとプレーヤーにDVDをセットしてた。自分でも何故かわからない…

Y木:もう病気やないか。要するに、しょうもないのに2回も観たんやな。

S原:そうでござる!この映画はですねえ、マドンナ主演、当時の旦那ガイ・リッチー監督。「流されて…」のリメイク。要するに、金持ちの女性と貧乏な船乗りが無人島につくと、関係が逆転する…というよくあるパターン。それはええねんけど、とにかく珍妙な描写の連続でな。いままでこのブログで取り上げた映画のなかでは、格段に製作費もかかってるんやけど。

Y木:そりゃマドンナ主演映画やからな。

S原:それでこの映画の出来やからなあ…試写会のあとにスタッフたちは、こんな会話してたらしいで。「おれたち、頑張って作ったのにこんな出来かよ?」「参ったよな」「ほんとにな」「これってさ、骨折り損のくたびれ儲けってヤツじゃね?」「だよなー」「まあ、マドンナのパイオツを見れたのは儲けもんだったけどな」「あーありゃ、良いパイオツだったよな」 「HAHAHA!」

Y木:おまえの妄想、キモイわ。

S原:しかしなあ、そもそも、なんでマドンナと結婚しようと思うのか、まったくわからん…

Y木:セクシーやからとちゃうの?

S原:自分の嫁さんにセクシーさを求める?毎日、興奮するんか?結婚したら、愛なんて冷めるねんで!ただの同居人や!買い物にいくたびに、あんたは儲けが少ないから、牛肉も買えないって愚痴られるねんで!(怒)

Y木:そりゃ、おまえの家やろ!

S原:あー、ガイ・リッチーはマドンナに出会う前は、ええ映画を撮ってたのになあ。「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」(1998)なんて、ほんまにおもろいねんで。ああ、あの稀有な才能をすべてマドンナに吸い取られてしまった。まるで、アメリカ版大竹しのぶやなあ…ガイ・リッチーは、もう鯵(あじ)の干物みたいになってしまった。

Y木:干物扱いか、ひどいな。

S原:ガイ・リッチーって、もっと頭の良い人やと思ったんやけどな。

Y木:マドンナと結婚する時点で、オツムは弱いやろ。

S原:結局、離婚してるしな。離婚するときも、マドンナに「わたしの稼ぎよりも少ないくせに!」と言われて、涙目になって黙ったらしいで。

Y木:適当なことを言うなって。訴えられるぞ。

S原:それにしてもなー(ため息)なんで、こんな映画を撮ったのやろ?だれが喜ぶんかな。どう思う?

Y木:さあな。無人島映画ファンかな?

S原:ノー。

Y木:マドンナのファンかな?

S原:ノー。

Y木:やっぱりヒット作で儲けを出したい出資者とか映画会社かな?

S原:ノー、ノー、ノー!

Y木:なんやねん、うっとおしいねん。

S原:これだけ誰も喜ばない映画っていうのも珍しいで。この映画で、ガイ・リッチーはキャリアに傷がついたし、映画会社は赤字をだしたし、マドンナはしょぼい女優と決定したし、観た人は気分が落ち込むし(笑)

Y木:好き放題ボロクソに言ってるなあ。無人島の景色はキレイなんやろ?

S原:そんな景色なんか、ネットでいくらでも見れるやん。

Y木:そんなことを言ったら、なんでも話が終わるがな。ちょっとくらいはええ所もあるんやろ?

S原:うーん…この映画に出演したときは、マドンナは40代半ば。たしかにキレイやで。合コンにきたら、人気あるやろうな。

Y木:合コンって。

S原:でもな、これは映画やねん。役柄もあるし、顔のアップも撮られるねん。小じわだって映るねん。なんで、こんな役を引き受けちゃったんだよー、マドンナアア!

Y木:うるさいねん。

S原:監督が夫、主演は嫁さん、オーケーやねん。公私混同でもええねん、映画が面白かったら。伊丹十三の映画に、宮本信子がでても別に気にせえへんやろ?

Y木:おれはどうでもええけどな。

S原:いくら旦那が「どや?おれの嫁はん、色っぽいやろ?キレイやろ?ナイスバディやろ?ええやろ?おれは毎日、一緒にお風呂にはいってんねんで」と自慢されても、観客は冷めるだけやがな。

Y木:お風呂って。

S原:いままで散々、過激なヌードになっているのに、きれいな海岸で横たわるショットをみて、どうしろちゅーねん。

Y木:わかったわかった。肝心の映画の話をしてくれ。

S原:まずスートーリーが破綻している。高慢な女性と下劣な船員が、無人島にいけば、関係が逆転してしまう、ありきたりなストーリーやけど、それには演出が要るやん。男が野獣のように女性を支配するとか、懸命に生き延びるために嫌々でも力をあわせるしかないとか、野蛮な男とバカにしていた女性が段々と見直していくとか。なんでもええやん。要するに、無人島に行ってからの逆転の関係とそれによる心変わりを描いてもらわないとな。逆に、べつに心に変化は起きず、あくまで強情を張る女性という設定でもええねんで。要するに、無人島に行ってからのドラマをちゃんと作れってこと。

Y木:一応ドラマはあるんやろ?

S原:あるよ、でも意味不明で説得力がないから、こっちはどうすればええんかわからん。例えば、無人島に着いたら、雨風をしのぐ場所が要るやろ?

Y木:そりゃそうや。

S原:驚くなかれ!なんと、無人島に家があるねん!山の中で男がみつけるねん。「こりゃ、ラッキーだぜ」って。

Y木:ラッキーって…

S原:観客は置いてけぼりです。しいていうなら「あー、良かったね、寝る場所が出来て…」ていう感想が起こるのみ。

Y木:どんな感想やねん。

S原:しかも、この家でマドンナがきれいな衣装をきて踊って歌いまくります!これは、男の妄想やけどな、命からがら無人島に辿り着いたのに、なぜ一緒に助かった女性のオンステージを妄想するねん?まだ、男が女を襲おうとするほうが自然やろ。

Y木:いや、そういう乱暴なシーンは撮りたくないんやろ。

 S原:そうやろうけどな。あまりに堂々と不自然な展開やから途中で不安になるねん。「もしかしてこれって普通のこと?これってぼくだけが世界の常識から外れてるんかな?こういうのがいまの世界のトレンド?」って

Y木:嘘つけ。

S原:そして突然、心変わりするマドンナ。いままでの高慢ちきな女性から、変身します!さてここでクイズです。その理由はなんでしょう?

Y木:男の野性味に魅了された?

S原:ノー。

Y木:意外な優しさに胸キュン?

S原:ノー。

Y木:無人島で生きていくために服従のふりをしてる?

S原:ノー、ノー、ノー!

Y木:うるさいわ、もう。

S原:理由は……ありません。

Y木:なんじゃそれ。

S原:ほんまにマドンナがなぜ心変わりをしたのか説明はないねんって。しかも、心変わりするシーンがすごい。突然、マドンナが男の前に這いつくばって、足を舐める!

Y木:えー…

S原:これ、ほんまです。あの田嶋陽子が観たら、激怒必至!

Y木:あんな奴、激怒したってええわ。それで、どうなんの?

S原:あとは、2人でやりたい放題。文字通り「やりたい放題」やな。ウヒヒヒヒ。

Y木:下卑た笑いかたやな…

S原:海岸でチョメチョメ、夕日をバックにチョメチョメ、洞窟でチョメチョメ、朝日をバックにチョメチョメ、海中でチョメチョメ、もういたるところでチョメチョメ祭りです!

Y木:AVか。

S原:いやAVみたいに、男性目線で楽しめるならそれもええねんけど、そういうのでもないからなあ…まー、文字通り2人でいろいろ好き放題やったあとに、結局は救出されるねんけどな。助け出されてからが、もっとひどい。

Y木:これ以上ひどくなるんか。

S原:マドンナの旦那は金持ちやから、感謝の気持ちだと船乗りに大金を渡すねん。船乗りはマドンナを本気で愛しているし、プライドもあるから追い払うねん。

Y木:そりゃ、男としてはそうやろうな。

S原:ところが、こっそりお金は受け取るねん。

Y木:なんやねん、プライドないやないか。

S原:でも違うのですよ、あなた。そのお金は自分のために使うのではありません。

Y木:善意の寄付とかするの?

S原:いーえ、マドンナのために指輪を買うのであります!

Y木:えー、マドンナの旦那からもらった金で、マドンナにプレゼントを買うって…ちょっとそれはどうかな…

S原:めんどくさいから省略しますが、なんだかんだあってマドンナと船乗りはお互いに愛し合っているのに、すれ違います。最後はヘリコプターにのって去っていこうとするマドンナを船乗りが追いかけます!さあ、どうなる?追いつくのか?2人は結ばれるのか?

Y木:どうでもええわ。

S原:さあどうなる…?いやいや心配ご無用です。だって、ヘリコプターには人間は追いつきませんから、ネ♡

Y木:…(無言)

S原:当然、男は置いてけぼりです。茫然と立ち尽くす男。そしてマドンナに向かって絶叫します。スローモーションです。渾身の魂の叫びです!

Y木:一応、ラストっぽいやん。マドンナは気付くの?

S原:いーえ、気づきません。だって、ヘリコプターの音がうるさくて、聞こえないから、ネ♡

Y木:…(茫然)

S原:指輪をなげる男。そして、空に向かって指輪がキラリと光って、そのまま星になります。おしまい。

Y木:……ほんまにそんなラスト?

S原:ほんまです。

Y木:たしかに聞きしに勝る珍作やなあ…(ため息)

S原:それなりに有名で、ここまでぶっとんだ映画は珍しいです。

Y木:なんか今回は聞いてるだけで疲れたわ。やたらと長いし…(ため息)

S原:観ればもっと疲れますよ、うふふ。

Y木:うふふ、ちゃうわ。

S原:さあ、みなさん、この映画は誰が誰のために作ったのかわかりません。でも、いままで紹介した映画をみたくてもなかなかレンタル店においてないようなマイナーな映画が多かったと思いますが、この映画はわりと観ることが出来るはずです。みんなでお酒をのみながら観るのにピッタリですよ。いつか無人島にながされたときのためにも、マストバイ!

「恐怖新聞」(2011年)の巻

Y木:恐怖新聞!なつかしいなー。

S原:昔、子供たちを怖がらせたあの漫画の映画化ですよ。

 (あらすじ)

怪奇現象研究同好会に所属する鬼形経(真司郎)の部屋に、ある夜突然謎の新聞が届く。「購読料は1年分の寿命」という文字とともに掲載されていたのは、同級生が殺されるという記事。半信半疑の鬼形だったが、その記事通りの事件が起こった。驚愕する鬼形のもとに新たな新聞が届く。そこには同じ同好会メンバー雨宮しずく(近野成美)が人形に呪い殺されるという見出しが。親友の永森(相馬圭祐)とともに、なんとかそれを阻止しようとする鬼形。果たして恐怖の連鎖を断ち切ることができるのか?鬼形の命を賭けた戦いが始まる!

 

Y木:作者は、つのだじろうやろ。「うしろの百太郎」もこの人やな。

S原:当時はオカルトブームがあったからな。漫画を読んだときはむちゃくちゃ怖かったー!実は今みると大したことないんやけどな。

Y木:あの絵がなー。なんともいえんねんなー。

S原:上手くはないけど、なんか奇妙な感じやねんな。楳図かずおとか山岸涼子とかもそうやろ。メチャクチャ上手くないけど、なんだか怖いという(笑)

Y木:それで、この映画はどうやった?

S原:結構、おもしろかった!

Y木:へえ、意外。

S原:うん。ちゃんと出来ているし単純におもろいよ。

Y木:漫画のまんま?恐怖新聞が主人公のもとに届く、という…

S原:そうそう。漫画のニュアンスも残そうとしていて、そこも良かった。ちゃんと、主人公の友人たちは「怪奇現象研究同好会」やしな(笑)いまどきこういう同好会があるかどうかはわからんけど、こういうのが好きな連中やから、主人公に恐怖新聞が届いても、なんとか対策しようと手伝ってくれるわけやな。

Y木:たしか恐怖新聞は、自分以外の人は読めないという設定やろ?

S原:その通り。恐怖新聞は他人がみても真っ白やねん。あと何といっても、新聞を読むと寿命が縮まる、という設定がナイスやな。ちなみに、原作では1回読むと100日、この映画では1回読むと1年縮まります。

Y木:1年!大きいな。

S原:途中で、見出しだけ読むと寿命は、縮まらないというルールをみつけるんやけどな。でも見出しだけでは不十分で、中身を読まないと(友人を)助けることが出来ないというジレンマもあるねん。

Y木:へえ。結構、考えられてるなあ。それでどう?怖いの?

S原:そうねえ、怖くはない…かな。でも、子供がみたら今のJホラーとは雰囲気が違うから、怖がるかもしれん。

Y木:こういう映画は製作費は少ないやろ。チープなんとちゃうの?

S原:たしかに登場人物は少ないし、撮影に苦労してるのはわかる。けど、チープな感じもしない。例えば、夜の神社に人形を捨てに行く場面があるんやけどな。ごまかさずにちゃんと現地でロケしているし、途中で雨が降ったりして、かなり頑張って工夫して良い雰囲気を出しています。

Y木:そうなんや。

S原:意外と演出がスマートやねん。まず台詞がすごく少ない。当然、下手な映画特有の説明的な台詞がないから、違和感なく観れる。役者たちの表情や動きで、観客がストーリーを理解するような演出で、ここは上手いと感心したで。

Y木:ほう。ホラー映画やし、それはええかもな。

S原:あと主人公が、皮肉でなくイケメンでないのが良いねん。あと主人公の声がいい。

Y木:新聞配達のシーンはどうなん?

S原:たしか漫画では窓からバサバサと飛んできたようにおもうけど、映画ではドアの投函口にドンッと差し込まれる。恐怖新聞が配達される直前に、主人公は耳鳴りがするねん。『キーーーーン』ときて、来るで……来るで……と思ったところに『ドオォォン!!!』いやー、心臓に悪いっ(笑)

Y木:ラストは?

S原:このブログではネタバレ全開やけど、これは言わないほうがええかな。レンタル店にも置いてあるかもしれんし、ぜひ観てほしいから。

Y木:今回はおススメみたいやな。

S原:うん。気軽に楽しめると思う。軽いどんでん返しが2回あるしな。

Y木:はー…それにしても久々におススメやと思ったら、「恐怖新聞」とはなー(苦笑)

S原:さあ、みなさん。古い漫画が題材で、どことなくアナログが雰囲気が漂っていますが、何度も言いますが悪くないです。ワゴンで見つけたらぜひ購入を検討してくださいませ!

「クリープゾーン:エイリアン・インベージョン」(2002)の巻

クリープゾーン エイリアン・インベージョン に対する画像結果

S原:さあ、今回はマニア垂涎のこれ!

Y木:マニアもスルーしてるやろ、これ。

(あらすじ)

吹雪の飛行場に、7人の乗客と女性パイロットが取り残された。そこに護送中の殺人犯が2人のガードとともに到着し、乗客の間に緊張が走る!パイロットは飛行機を飛ばそうとするが、通信手段すらすべてダウンし、さらに恐怖の事実が明らかになってゆく。なんと乗客の何名かが人間の姿をした別の生物だったのだ…。

 

S原:この映画はですねえ、なんと、あのショーン・S・カニンガム監督ですよ!

Y木:だれ?

S原:あの「13日の金曜日」(1980)の超有名監督やがな!

Y木:あー、あの人。「13日の金曜日」だけの人やん。

S原:いやいや、ちゃんと「ザ・デプス」(1989)も監督してますよ。

Y木:しょぼいB級深海ホラーやがな。

S原:主演はこちら!なんと、あのブルース・キャンベルですよ、あなた!

Y木:だれ?

S原:あの「死霊のはらわた」(1983)の主演の人やがな!

Y木:「あの」「あの」って、うっとおしいなあ(苦笑)ブルース・キャンベルか。思い出した。サム・ライミの友達っていうだけで、映画主演した人やろ(笑)

S原:イエース!でも「マニアック・コップ」(1988)も捨てがたいよな。

Y木:知るか、そんな映画。それにしても、マニア受けするかどうかはともかくとして、このジャケットはダサいなー。なんとかならんのか。

S原:これはこれで味がある……いや、ないかな(笑)これはテレビ映画やねんけどな。いかにもな低予算やけど、内容は結構ええ雰囲気やねん。

Y木:ほんまかいな。

S原:殺人犯を護送中の警官が、風と雪で身動きが取れなくなって、田舎の小さな空港に立ち寄る。もちろん殺人犯も連れていく。空港には、数人の客もいてやっぱり雪で立ち往生している。やがて、人間の姿をして宇宙人が紛れ込んでいることがわかって…というお話です。

Y木:単純やな。

S原:こういう映画は単純でよいと思う。ちょっと単純すぎるけど(笑)でも、宇宙人の姿をなかなかみせないのは良いアイデアやで。人間が演技すれば、宇宙人の着ぐるみや特撮部分を作る予算の節約できるもんな(笑)

Y木:それはええねんけど、なんで宇宙人が紛れ込んでるってわかるの?

S原:だって、すぐに「おれは宇宙からやってきたんだぞ!」って自己紹介するもん。

Y木:なにそれ?

S原:ほんまやねんって。あと「銃なんか撃っても効かないからな!」って怖い顔をする(笑)

Y木:なんかオツムの弱い宇宙人みたいやな(笑)宇宙人が襲ってくる理由は?

S原:あーそれは劇中でも登場人物が質問してた。そしたら、宇宙人がイライラして「おまえたちがキライだからだー!」って叫ぶ。

Y木:子供か。

S原:この宇宙人はよくしゃべるから、目的とか行動がすごくわかりやすい。「この地球を征服しにきたのだー!」(笑)

Y木:おいおい、田舎の空港を襲ってるだけやろ。

S原:それも説明する。「これは予行演習なのだぞー」って。笑わないであげて。この宇宙人は本気なんやから(笑)あと手荷物検査のX線装置で、人間に化けていないかどうかチェックしたりする。ひとりずつ、コイツじゃないか?それてもコイツか…って感じで。

Y木:そりゃ「遊星からの物体X」(1982)やがな。

S原:あのままやった(笑)ま、そんな映画やった。でも結構楽しめたで。

Y木:結局、楽しんでるんかい。

S原:まずテンポがわりと良い。確かに低予算やけど、場所が限定してるからそんなに気にならない。なんといっても、人間の顔から宇宙人に瞬間変身する特撮に味がある。これはほんまやで。

Y木:味のある特撮かあ。チープなのと紙一重やな。

S原:うん。良く考えたら設定とか展開とかメチャクチャなんやけどな。まあ、正月に日本酒とか呑みながら観るのにはピッタリやで。

Y木:正月にこんな映画観るか。その年の運気が落ちるわ。

S原:さあ、みなさん。普通は絶対スルーするでしょうが、ちょっと待ってください。これは期待せずに観たら意外とイケます。今後も再評価されない映画だと思いますが、あなたの大切なライブラリーに加えて下さい。さあ次の正月のためにマストバイですよ!

 

「おれたちなんちゃってガールズ」(2003年)の巻

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Y木:これは…おかまちゃんの映画?

S原:うーん、これはなあ…

(あらすじ)

2003年サンダンス映画祭で会場を爆笑の渦に巻き込んだコメディ。陰りをみせる年増女優・エヴィは、産婦人科医に憧れるココ、女優志望の田舎娘・ヴァーラに部屋を貸すことにするのだが…。

 

S原:これはですねえ、おかまちゃんの映画ちゃうねん。これは、女性役も全部男性(男優)が演じている映画やねん。

 Y木:ん?よくわからんけど。

S原:つまり、役者が全員男。『逆・宝塚方式』やな。

Y木:ああ、そういうこと。でも、それって面白いんかな?(苦笑)

S原:アイデアは面白いと思うで。

Y木:でも、見た目はオカマやん。いや、オカマちゃんをバカにしてないねんで。

S原:最初は違和感だらけ(笑)ブサイクなおっさん達が大真面目に「女性」を演じているから。ところが、観ているうちに、だんだん慣れているねんなー(笑)

Y木:へえ。

S原:ただ、肝心の話がなあ…

Y木:結局は、どんな話?コメディなんやろ?

S原:大笑いする感じじゃなくて、シニカルなコメディかな。女性としての悩みとか、女性ならではのエピソードが、辛口エッセイ風に描かれている、といえばええのかな。ところどころで、ホロリとさせるような演出もあるけど、個人的にはイマイチやった。

Y木:エピソードが羅列される感じの映画やな。

S原:そうそう。エピソードタイトルが挿入されたりな。思うねんけど、たぶん製作者も監督も、「男性が女性を演じる」しかも「テーマは女性としての生き方・悩み」という2つで満足してしまったんとちゃうかな。

Y木:なるほどな。まあ、そこが「売り」やから、しゃあないかもな。

S原:「トータル・リコール」(1990)でも、おばさんの顔が割れて、シュワちゃんの顔が出てくる場面が売りやったもんな。

Y木:あーおまえ、あのシーン好きやなあ。当時興奮して何回も聞かされた(苦笑)そんなに凄いんかと思って観たら、しょぼい映画やった。

S原:えー面白かったやん。

Y木:おもんないわ。なんで、火星の赤色がセロファンの色みたいやねん。「トータル・リコール」の話はもうええわ。この映画について話しておくれ。

S原:さっき言ったけど、男性が女性を演じていること自体は、徐々に違和感がなくなるねん。だから、ストーリーが凡庸やと「おもしろくないコメディ」になってしまう。

Y木:『サンダンス映画祭で会場を爆笑の渦に巻き込んだ』って解説にあるで。

S原:ほんまかなあ。こんなんで爆笑するんなら、「裸の銃を持つ男」(1988)を観たら、もう笑い死にするんとちゃう?

Y木:するか、あんな下らん映画。

S原:えー、最高におもろいやん。

Y木:おもんないわ。「裸の銃を持つ男はええねん。この映画のことを話してくれって。

S原:要するに『アイデア勝負!』と言い切るには、パンチが足りない。意欲は買うけど、ちょっと人にはおススメしにくいな。かといって映画マニア向けでもないし…

Y木:そうなんや。今回は、ただの変な映画って感じやな。

S原:あ!その通り。「変な映画」という表現がピッタリ!でも、変な映画といっても、「ホーリー・マウンテン」(1975)とか「プロスペローの本」(1991)みたいな超絶変な映画じゃないから、結局は印象にのこらないという。

Y木:その2本を引き合いにだすのも、どうかと思うけどな(笑)

S原:さあ、みなさん。珍妙な映画のわりに薄味な映画ですが、世の中にはこんな映画があるのだということは知っておいても損はないでしょう。ちなみに、一緒に観ていたうちの奥さんから、「なにこれ、しょーもなー。なんで、こんなDVDを買うんよ。もったいないわー。このお金で、今日の鶏肉もムネ肉じゃなくて、モモ肉が買えたでしょ!」と怒られました。さあ、夫婦の会話のためにも、ご家庭に1本、ぜひどうぞ!

Y木:おまえ、大丈夫か?いろいろと…

暴走する列車を紹介!7両目!「死亡特急」(2005)の巻

死亡特急

S原:そろそろ、ぼくにも区別がつかなくなってきた列車暴走シリーズ。今回が最後!

Y木: やっと終わりか…

(あらすじ)

修行僧のラスコは、聖なる地・ルルドへ向かう列車で殺人ウィルスの強奪犯に遭遇。元特殊部隊員だった彼は、乗客の命を守るため決死の戦いに挑むのであった…!

 

S原:ダンナ、今回は一味違いますよ。

Y木:なにが違うの?

S原:今回の主人公はなんと!お坊さんです。

Y木:…どうでもええわ。

S原:いやいや、お坊さんがすごいアクションを連発するねんで。世界は広いよなー。運動神経の良いお坊さんもおるんやな。

Y木:へー…スゴイナー(棒読み)

S原:一応、お坊さんやから犯人グループを殺すのにも躊躇するねん。坊主が殺生したらあかんやろ?

Y木:え?じゃあテロリストたちを殺さへんの?

S原:いや、ちゅうちょなく殺しまくってた。殺生しまくり。

Y木:なんやねんもう。じゃあ、ほかの映画とやっぱり一緒やん。

S原:ちゃいますよ、ダンナ。この映画はなんと!本物のヘリコプターがでてくるのですよ!

Y木:どうでもええわ。それで、実物のヘリと列車が激突する場面とかあるの?

S原:いいえ。ただ、列車の上空を飛ぶだけです。

Y木:だったら、ヘリをだす意味ないやん。それにしても、うえのあらすじを読むと、もういつもと一緒というかテンプレートというか…よくこんな映画ばっかり7本も観るわー。

S原:さすがに疲れてきた。でも、おっしゃる通り、こういう映画ってだいたいどれも一緒。今回も列車にウイルスを持ったテロリストたちとお坊さんが戦う…の一言やな。でもちょっと良かったのは、今回の主人公(アーノルド・ヴォスルー)が、かなりアクションが出来る人やねん。列車の屋根上でまわし蹴りしたり、かなり本気のアクションがみれる。たしか走っている列車の上でバク転もしてたと思う。

Y木:危ないなー。そんなことせんでもええのに。

S原:いや、そういう映画やから(笑)

Y木:肝心の列車の暴走場面は?

S原:まずまず良かった。結構スピード感があるしな。でも、さっきも言ったけどストーリーがいつも通りやから、演出はどうしてもワンパターンになるよな。

Y木:まあ、こんな映画ばっかりまとめて観るおまえが、悪いんやけどな。

S原:確かに(笑)あと気になった点もあるんやけどな。主人公の顔色が悪いねん。撮影時に、下痢してたんかな。

Y木:知らんわ。

S原:やたらと白いねん。白人やからかな?

Y木:この時代に、そのツッコミ……なんか色々とアウトやぞ、おまえ。

S原:そんなわけで、さあみなさん。いつもと同じ映画ですが、アクションシーン(だけ)はこれが一番良いかもしれません。この紹介シリーズの中ではおススメです。ワゴンで見つけたら、ゲット!そして、友達の鉄道オタクにプレゼントしてくださーい!これにて、暴走列車特集はおしまい!

暴走する列車を紹介!6両目!「暴走超特急-ヨーロッパ・エクスプレス-」(1999)の巻

暴走超特急 ヨーロッパ・エクスプレスの画像・ジャケット写真

S原:今回はこれ、珍しいハンガリー映画ですよ! 

Y木:ハンガリーって…どこにあるんや?

(あらすじ)

300人の人質を乗せたヨーロッパ急行が暴走するノンストップ列車アクション。ヨーロッパ全土に勢力を振るう国際マフィアが、失踪する国際急行列車で国境突破を図る。5分にひとり乗客を殺害すると脅迫する一味に、特殊部隊チームの人質奪還計画が始まる。

 

S原:これはネットでのレビュー数が少ないうえに評判はイマイチ。でも、ぼくは楽しめたけどな。

Y木:ほんまかいな。いつものパターンなんやろ?

S原:基本的には同じ。でもところどころ工夫を凝らしている。まずいつもの「巻き込まれ型の主人公」じゃない。今回の主人公たちは「特殊部隊」やねん。

Y木:ふーん。

S原:チームとしてのスキルはそれなりに高いみたいやねんけど、発足したばかりで成果を上げていないから警察本部ではまだ評価されていない、という設定でな。本人たちはなんとか事件解決とかをしたいと意気込んでる。そんな中、極悪のマフィアグループが国外逃亡しようとしているという情報をつかんで、警察本部の正式な許可を得ずに独自に追跡する……なかなかええ感じやろ?

Y木:そうか?普通やん。

S原:冷たいなー(笑)それで、主人公たちはマフィアたちが乗り込む列車を特定して乗客のふりして同じ列車に乗り込むわけ。

Y木:そこでマフィアが列車をハイジャックすると?

S原:そうそう。こいつらは女性の人質を簡単に殺したりして、かなり冷血やねん。主人公たちはわざと人質になっているから、すぐそばにいる。でも警察本部より犯人検挙の許可が下りないから、ウズウズしながら列車で待機する……このへんまでは定番の展開やけど、ここからが、ちょっと面白い。ちいさな工夫があるねんな。

Y木:工夫?

S原:ハンガリー中央ヨーロッパにあって、いわゆる東と西の両方の影響があるみたいやねん。文化とか人種もそうやけど、この国では多言語社会でハンガリー語以外にもロシア語とかも使うみたい。犯人たちはハンガリー語が喋れずに、会話はロシア語だけ。主人公たちチームのなかにロシア語が出来る女性がいて、知らないふりして目の前で堂々と犯人たちの作戦を盗み聞きする。

Y木:へえ。

S原:逆にチームメンバーとは、犯人グループの目の前でハンガリー語で堂々と計画を話し合うとか、なかなか面白かった。

Y木:犯人たちはなんで国外逃亡をするの?

S原:たしか超高価な美術品を持ち出すという設定やったかな。なんか細かいことは忘れてしまった…(苦笑)

Y木:ま、アクションとかサスペンスを楽しむ映画やからな。タイトルは「暴走超特急」やけど、やっぱり暴走するの?

S原:いや、そんなに暴走せんかった(笑)とくに、スピードもでてなかったしな。犯人たちは隣国のオーストリアに行けと要求する。でも、オーストリア政府からは「うっとおしいから、来ないでくれ」と言われて国境が封鎖されてしまう。

Y木:うっとおしいから、って…人質の命は無視かいな。

S原:ハンガリー政府はオーストリアに拒絶されたので、列車を国内の路線をひたすら走らせ続ける。

Y木:バレるやん。

S原:いや、警察は『こいつら(犯人グループ)は田舎者で、海外旅行にも行ったことがないはず。なので国内と国外の景色の見分けがつかないはず!』と推理するねん。

Y木:おいおい。

S原:それで、通過する駅を『オーストリア風』に改造して、ごまかす作戦をするのです。

Y木:ごまかすって。どうやって?

S原:駅にオーストリアの国旗を掲げます。

Y木:なんちゅう安直な作戦や(笑)

S原:犯人たちはオツムが足りないから、駅の国旗を見て「やったぜ!これで国境を越えた!」と喜びます。

Y木:なんか変な映画やな。

S原:あーそうそう、普通はこの手の映画って、①犯人たちの車両と主人公たちの車両を切り離す → ②犯人たちの車両が激突・爆発! とか①主人公たちが列車から飛び降りる → ②犯人たちの車両が激突・爆発!というパターンが多いけど、この映画では珍しく最後はちゃんと列車がとまる。

Y木:間一髪ギリギリってやつやな。

S原:うん。あと1センチくらいで停まる。

Y木:1センチって、マンガか。

S原:しかも、停めるのは主人公たちじゃなくて、犯人たち(マフィア)が自分たちが停めてた。理由は「ぶつかったら危ない」から。

Y木:なんやねん、それ。

S原:あと列車を降りてからも話があるけど、最後は犯人が捕まっておしまい。

Y木:話を聞いてもそんなにおもろいとは思えん…

S原:いやーこの映画では「特典映像」があってな。ここがほかの作品を圧倒しているで。

Y木:特典映像?

S原:「水野晴郎の金曜ビデオショー」という解説がついてます。

Y木:解説かー。今どき珍しい。

S原:しかも、水野晴郎の解説がめちゃくちゃ適当!(笑)もう晩年やと思うけど、思いつくまま話しているだけ。例えば「この映画ではハンガリーでたった1本のアクション映画。ハンガリー国民はアクション映画なんか観たことないから、大ヒットしたんですねえ」とか「この映画は、いわばハンガリー版『シベリア超特急』ですねえ」とか。

Y木:そりゃムチャクチャや(笑)
S原:あとすごいのは、「ハンガリーのトップスターが共演したハンガリー版『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』と言われる作品で、出演者がすごいんですよお」とか「この俳優はですねえ、えーと、『ハンガリートム・クルーズ』と呼ばれているんですねえ。ほかには『ハンガリーブラッド・ピット』、『ハンガリートム・ハンクス』、『ハンガリージュリア・ロバーツ』、『ハンガリーロバート・デ・ニーロハンガリーアーノルド・シュワルツェネッガー』……と次々に紹介します。

Y木:うひゃー。

S原:最後は言葉につまって、「えーとこの俳優は『ハンガリーの高倉鍵』ですねえ!』と言い切る(笑)

Y木:すごい、さすがマイク水野!(笑)

S原:ほんまに思いつくまま喋っているだけ。しかも、どの俳優も似ていない(笑)いやーここはほんまにおもろいで。しかも、あとは自分の映画「シベリア超特急5」の宣伝してた。すごくうれしそうに。

Y木:なんやねん、それ。

S原:さあーみなさん。この特典映像だけでも観る価値はあります。パッケージのような場面は皆無ですが、この手の映画が好きな人はOKでしょう。さあ、「シベリア超特急」のDVDをゲットするか?このDVDをゲットするか?さあ、あなたはどうする?

Y木:どっちもゲットせえへんわ。

暴走する列車映画を紹介!5両目!「コン・エクスプレス」(2002)の巻

コン・エクスプレス [DVD]

S原:まだまだ、暴走列車は走り続けます。今回はこれ!

Y木:さすがに飽きてきたなあ。

(あらすじ)

生物化学兵器を満載した恐怖の山岳特急が、アラスカ山脈を暴走するパニックアクション。米国関税局の捜査官・ブルックスは、ロシアの軍事施設から強奪された生物科学兵器を発見し、1人の政治犯を逮捕。その男は大量殺人を狙ったテロ攻撃を企てていた…

 

S原:これ、結構おもろいねんで。テンポもええしな。

Y木:そうなんかもしれんけど、こっちは観てないからな。そんなに列車の映画ばっかり話されても、どう反応すればええかわからんわ。

S原:同じような映画ばっかりと言いたいわけやな。甘いで!これは、ちょっとだけひねってるねんで!

Y木:ほんまかいな。

S原:なんと!最後は、生物化学兵器を積んだ列車が暴走してしまうねん。

Y木:一緒や、一緒!

S原:いやあ、でも列車アクションのほかに、かっちょいい飛行機の墜落シーンまであるねんで。これはお得やでー。

Y木:お得ちゃうわ。

S原:チョコレートやと思って食べたら、中にアーモンドが入っていてビックリみたいな。

Y木:戦後すぐの子供か。

S原:今回は列車の止め方が面白いねんで。いつもは、犯人の乗っている車両と切り離して、犯人たちが谷底へ落ちて爆発…というパターンが多いねんけど、なんと!今回は、列車が雪山を走っているときに、戦闘機がミサイルを雪山に撃ちます!

Y木:そんなんしたら、雪崩が起きるがな。

S原:それでいいのです。雪崩を起こして、雪で列車を止めます。

Y木:主人公や犯人たちも乗ってるんやろ。そのままみんな雪崩で死んでしまうがな。

S原:はい、死にます。

Y木:………ムチャクチャやん。

S原:雪崩が起きる寸前に、主人公だけは「てやっ!」って感じで列車から飛び降りてセーフ。犯人たちはみんな雪に呑み込まれて死にます。

Y木:なんか身もふたもないな…あ、でも雪崩で生物兵器が漏れたりするんとちゃうの?

S原:いや、雪で冷えるからセーフ!

Y木:これ以上ないような適当な設定やな…

S原:言い忘れてましたが、主人公側の女性(ロシアの政府機関の人)も一緒に死にます。犬死です。

Y木:あかんやろ、それは。

S原:いえいえ、アメリカ人じゃないからOKです。アメリカ、ファースト!

Y木:そういう問題か。なんか頭の悪そうな映画やなあ…

S原:その通り。でもなぜか面白い。

Y木:おもろないわ。

S原:さあ、みなさん。これは意外とイケます。ほかの映画とどう違うのかと言われれば返事ができませんが、とにかく列車が衝突する場面はかっこええです。まあどこかの映画からの無断流用かもしれませんが、こういう映画はそれで良いのです!さあ、僕たちと一緒に、あなたも暴走列車に乗って、明るい未来へ出発進行!

Y木:乗りたくないなあ