
S原:今回からマイナーな日本映画を12本紹介します。まずはこちら。B級映画ファンにとっての約束された場所、WHDジャパンがおおくりするSF忍者映画!
Y木:WHDジャパンかあ……
(あらすじ)
突然現れ、ヤクザを皆殺しにしてしまった時空忍者ジライヤ。彼を抹殺する為に派遣されたサスケとキリガクレ、そしてジライヤの宿敵オロチ。ヤクザVS忍者、忍者VS忍者の激しい攻防。そしてジライヤの明かされる過去・・・。今、大阪21世紀夏の陣の火蓋が斬って落とされた!
S原:これ大木ミノル監督やねん。
Y木:だれ?
S原:このブログでは何故か縁のある人です。結構紹介してるで。
talksessionyands.hatenablog.com
talksessionyands.hatenablog.com
Y木:この人か。
S原:そうです。WHDジャパン関係の作品もたくさんあります。はい、えー、つまりそういう人です。
Y木:そういう人って言うな。
S原:でも、今回の忍者映画は結構良かったで。
Y木:えーまじか。
S原:いや普通の娯楽作品とは比べられへんで、もちろん。でも低予算で精いっぱい作ったのはよく分かる。大木ミノル監督作品の中では一番出来がいいんちゃうかな。
Y木:へえ。
S原:これは製作の経緯が面白い。はじめはパイロット版で、10分バージョンの『時空脱獄NINJA』を制作。出資があったのか、評価に手応えを感じたのかわからんけど、追加撮影して60分の短編映画として完成。『時空脱獄NINJA ジライヤ』を伊賀の國忍者映画祭に出品したとのことです。
Y木:伊賀の國忍者映画祭て。そんなんあるんか。
S原:あったみたいです。どういう人が観に行ったんやろな(笑)

S原:で、2014年8月に伊賀の國忍者映画祭 審査特別賞と映画少年短編映画際 技術賞をダブル受賞します。おめでとう、大木ミノル監督!
Y木:もう10年以上前やがな。
S原:さらに調子にのって(?)、さらに11分を追加した『時空脱獄NINJA ジライヤ 完全版』を完成。当時の大木監督のブログを読むと、構成も全部見直したらしいです。
Y木:大木監督のブログ……そういうのがあるんやな。
S原:年一回くらいしか更新されていない江口寿史の漫画みたいな状態やけどな。まあ、この作品はこういう流れで作られたわけです。
Y木:なるほど。その完全版がDVDになったと。
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Y木:これ、結局どんな映画なん?
S原:SF要素のはいった忍者アクションという感じかな。特撮好きっておるやん。そういう人は楽しめると思う。舞台は現代。未来から忍者ジライヤが現代にやってきます。ヤクザにからまれていた女性を助けるような助けないような、よくわからない感じでヤクザとぶつかります。ターミネーターみたいにタイムスリップしてきて、マトリックスみたいに銃弾をよけます。
Y木:学生の自主映画っぽいなあ。
S原:でもアクションは頑張ってたと思う。飛んでくる弾丸をスッとよけるショットはよく出来てると思うで。スローモーションが結構使われてベタやなあとは思うけど、嫌な気はしません。俳優たちは、みんなアクションも雰囲気もかなり良かった。ちょっと変な喋りかたをする人もおったけどな。
Y木:変な喋り方?
S原:うん。あれが演出なのか演技なのか判断は出来ないです(笑)
S原:ただ欠点もある。
Y木:どんな?
S原:ストーリーがいまいち分かりにくい。もっと直線的に盛り上がって欲しかった。いろんなサブキャラがでてきて、そのドラマも描きたかったんやと思うけど、どことなく散漫やねん。目的と言うかメインストーリーと言うか起承転結というか、そういうのが弱い。
Y木:でもそれって、特撮系あるあるちゃうの?
S原:そうかもなー。当たり前やけど作り手側は、観客に観せたいものがあると思うねん。この手の作品でいうと、アクションとかSFっぽい要素とかカッコイイ俳優たちのショットとか。
Y木:そうやな。
S原:特撮部分で「おお、結構やるやん」と思っても、それがドラマ部分に生かされないのよな。そこが残念。あ、これはないものねだりのつもりちゃうねんで。
Y木:わかるよ。

S原:あとは最後の展開やろうな。ネタバレになるけど……
Y木:どんな展開?
S原:ロボットがでてくるねん。しかもガンヘッドみたいな巨大ロボ。せっかく「忍者」で統一した世界観やったのにな……
Y木:おまえ、ロボット好きやん。
S原:好きやけど、この作品には不要ちゃうかな。とんかつ定食を注文したら。「これ定食につくサービスです」ってチョコレートだされても困るやろ。
Y木:(笑)
S原:あとは途中で何回か音楽が流れるねんけど、僕は好みではなかった。歌入りではなく普通のBGMのほうが良かったと思うねんけどな。
Y木:結局、たくさん不満を言ってるがな。
S原:あー申し訳ない。とはいえ、みなさん。これはなかなかの力作でした。「バカみたい」と感じるか「お、頑張ってるやん」と感じるかは貴方の心の広さ次第! マストバイとは言えませんが機会があればぜひ観てください~!