あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「エクスタシー・オブ・ザ・デッド」(2008)の巻

エクスタシー・オブ・ザ・デッド LBXS-108 [DVD]

 

S原:今回はこちら!

Y木:最低なタイトルやな。女性はレンタルできへんやん。

 

(あらすじ)

アンデッド美女軍団vsセクシー悪魔ハンター!
ジェーンたちはデザート・シティでのフェスティバルに向かう途中、ベイビーと名乗るヒッチハイカーを拾い…

 

The Wicked (2008) | Intporn Forums

 

S原:これは、ほんまにひどい映画やった。

Y木:でしょうね。

S原:一応、ストーリーらしきものはあるねんけどな。エッチ系を意識して作りなんやけど、そっちをメインにするのか、ホラーアクションをメインにするのか、どっちつかずやった。そして、どっちもショボいという。

Y木:ま、Z級映画あるあるやな。

S原:まず映画が始まるとチョメチョメ場面です。5分以上続きます。激しいですがエロくありません。そして、そのチョメチョメは映画は無関係です。主人公たちは、いかにもアメリカンな知能指数0分署のヤングたち。砂漠の町(デザート・シティ)に、車で向かいます。

Y木:砂漠の町。ええ感じやん。

S原:そこでフェスティバル(レイヴパーティ)に参加するのです。車中でずっと喋ってます。ここの雑談が長い……それから、知らない女性(もちろんお色気ムンムンの女性)をヒッチハイクで拾ったりします。それから、また雑談が始まります。

Y木:雑談ばっかりやがな。

 

怒りくまのブログ(仮)



S原:「なんか退屈な映画やなあ」と思ってると。場面が変わって、突然チョメチョメが始まります。

Y木:はあ…

S原:それが終わったら、また雑談が始まります。やがて、モーテルに着きます。「やれやれ」「疲れたぜ」という感じで部屋に入ります。

Y木:そこでゾンビに襲われると?

S原:いいえ、チョメチョメが始まります。

Y木:またかい。

 

 

S原:またドライブが始まります。また、グダグダのトークが始まります。そして着いた先は……

Y木:やっと、砂漠の町か。

S原:いいえ、ストリップ劇場です。

Y木:どこまで性欲に支配されてるねん! はよ、砂漠の町へ行けよ!

S原:もちろん、ストリップショーが延々と続きます。主人公たちは「すげえな」「ワオ」とか言ってたような気がしますが、もう記憶があいまいです。

Y木:ちゃんと観ろよ。

S原:そういうのが60分くらい続きます。ちなみに映画は74分です。

Y木:えー……

S原:やっと砂漠の街に着きます。そこは、チープな感じのフェスティバルというか、汚いヤングたちがお酒を飲んでいるだけの場所です。

 


S原:やっと、何かが襲ってきます。ゾンビではなく吸血鬼っぽいです。それが、ヤングたちを殺しまくります。

Y木:やっと、ホラーっぽくなってきたな。

 

 

S原:そこへ、シャキーン!て感じで、いきなり男女(おじさんとお姉さん)が登場します。なんと、この2人は「吸血鬼ハンター」でした。

Y木:それで、吸血鬼と戦うんやな。

S原:いいえ、戦いません。

Y木:え?

S原:ハンター曰く「朝日が昇るまで、じっとしているのが良いんだ」

Y木:ハンターちゃうがな。

S原:「毎年、このフェスティバルに吸血鬼がやってくるんだ」「おれたちは、毎年吸血鬼を追って、ここに来るんだ」

Y木:意味が分からんぞ。

 


Y木:最後はどうなるの?

S原:どうもなりません。朝になって、吸血鬼を倒すでもなく、ハンターがどうこうするわけでもなく、砂漠の町からでていってジ・エンド。

Y木:はあ………

S原:ほんまに、メチャクチャやった(苦笑) おそらく、ポルノ映画を安く買って再編集しつつ、吸血鬼の場面をくっつけたんちゃうかな。でも、ポルノの場面も全然やらしくない。「オーノー!」「カモーン!」とか言って男女が大声を出してるだけやった。ポルノとしても失敗してます。というか、ぼくはポルノの場面はほとんど飛ばしました。

Y木:ひどいな。

S原:というわけで、みなさま。これは超Z級映画でした。話のタネに観る分にはアリですが、合コンでこの映画の話をしたら多分ドン引きされます。そういう、誰も得をしない映画でした。あーそういえば!

Y木:なんやねん、またかいな。

S原:「エクスタシー・オブ・ザ・デッド」って、同じタイトルの映画がもう1本あるのよ。

Y木:あー、そう。

 

エクスタシー・オブ・ザ・デッド

 

S原:これを観た人、感想を聞かせてくださーい!

Y木:自分で観ろよ。

S原:遠慮しておきます。

Y木:なんで?

S原:えーこんなん、絶対面白くないやん。わざわざ観るのはしんどいって。

Y木:………(無表情)