あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

翼よ、あれが80年代だ!「スーパーマン2 冒険編」(1981)の巻

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S原:今回はクリストファー・リーヴのスーパーマン2!

Y木:うわ、懐かしいなー。

(あらすじ)

パリのエッフェル塔がテロリストに占拠された!取材に向かっていたロイスを救うため、クラークはスーパーマンに変身して、仕掛けられた核爆弾を地球圏外へ放り投げた。しかしその爆破は思わぬ結果を引き起こした。故郷クリプトン星を追放され、ファントム・ゾーンに閉じ込められていたゾッド将軍ら3悪人を自由にしてしまったのだ。超能力を利用して地球征服を挑む3人。ロイスとの愛を実らせるため、一度は超能力を捨て、普通の人間になったクラークだったが、危機に瀕した世界を前に、3悪人の挑戦に立ち向かう!

 

S原:これ、「冒険編」ってタイトルがええ感じです。当時話題になったやろ。

Y木:そうやな。凶悪な敵3人とスーパーマンが激闘するって感じで盛り上がってたよな。

S原:そんなに凶悪でもなかったけどな(笑)これ、久しぶりに観たけど、いやー80年代の空気感満載で楽しめました!

Y木:よかったやん。

S原:でも、単純に「映画」としてはあんまり面白くないかも…

Y木:あー、「思い出補正」があるってこと?

S原:そうそう。特撮とかいまでは考えられないくらいチープでな。それが逆に新鮮やった。

Y木:たしか、パート1で追放された凶悪3人組が地球にやってくる話やろ?

S原:うん。前作の冒頭で、マーロン・ブランドが凶悪な3人(ゾッド将軍、女性副官アーサ、怪力男のノン)をクリプトン星(スーパーマンの故郷)から追放します。ある日、パリのエッフェル塔が核爆弾に壊される寸前に、我らがスーパーマンはビューンとやってきて、てやっと爆弾を宇宙に放り投げます。その爆発の影響で、3人がよみがえります。

Y木:いかにもアメコミやな。それで地球にやってくると。

S原:うん。その前に月に行って、月面探査をしていたアポロ号を壊したりします。ここが80年代風でええ感じです。そして地球へ着きます。一方、スーパーマンの宿敵のレックス・ルーサーは刑務所から脱走します。演じるのはジーン・ハックマン。クレジットでは、主役よりも先に名前がでます。

Y木:あージーン・ハックマンのほうが格上やったんやな。

S原:で、レックス・ルーサーは北極に行きます。北極は、スーパーマンの秘密基地(?)です。そこで、スーパーマンの秘密を知ります。そのころ、スーパーマンであることを隠して生活をしているクラーク・ケントは、同僚の女性ロイスとナイアガラにデートに来ています。ロイスは、クラーク・ケントがスーパーマンだと疑っており、同時に恋心を持っています。「ああ、スーパーマン、私にキスして!抱いて!そしてメチャクチャにして~!」

Y木:昔のエロ漫画か。

S原:クラークもロイスを愛しています。なので、すべて全てを打ち明けます。そして、空を飛んでロイスを北極へつれていきます。北極で母親ラーラ(氷に浮かび上がる)に、「結婚しますねん」と報告すると、「お待ちなさい、クラーク。ロイスと結ばれるなら、あなたはスーパーマンの能力をすべて捨てなければなりません。それでも良いのですか?」と諭されます。悩むクラーク。そして「愛のためには、皇室も捨てます!皇室の能力も要りません!小室さんとともに生きていきます!」と誓います。

Y木:だれが小室さんや。そういうネタはやめなさい。

S原:そんなわけで、スーパーマンは普通の人間になります。

Y木:能力でなく愛をとったわけやな。

S原:さすが眞子さん!

Y木:やめなさいって。

S原:そのころ、ゾッド将軍がよっこらしょと地球にやってきます。特撮のせいですが、空を飛ぶのがすごく窮屈そうです。田舎の広い道で、ビームを出したりしてみんなをビビらせます。そのまま、ワシントンに行き大統領を屈服させます。そして言います「スーパーマンよ、勝負だど!」「おれたちから、逃げるじゃねえゾ!、猪木!」

Y木:だれが猪木や。

S原:さらに言います。「今度のアルバムの売り上げとダンスで勝負だぜ、マイケル!」

Y木:それは……誰?

S原:MCハマーですよ、MCハマー!マイケル・ジャクソンにケンカをうって、返り討ちにあったやろ?

Y木:知らんがな。もうええから話をすすめろよ。

S原:そういうわけでクラークは、あっさりとロイスとの愛を放棄して再びスーパーマンに戻ります。そして凶悪3人組と彼らの手下になったルーサーの4人と、スーパーマンが戦います。敵は強力でスーパーマンは苦戦します。いろいろあって、北極で闘います。凶悪3人組は、スーパーマンの超能力を奪う作戦でしたが、反対に自分たちの超能力がなくなります。そしてスーパーマンは勝ちます。

Y木:おまえの話を聞いてると、ほんまに面白くなさそうな映画やなあ……(苦笑)まあ典型的なヒーローものやけど、これはこれでえんやろうな。

S原:うん。メインストーリー以外でも、途中で面白い場面があるねん。スーパー能力をなくしてしまったクラークに、ダイナーみたいなところで酒癖の悪い男がからみます。クラークはやっつけようとするけど、今は普通の男やからあっという間に殴られたりして、やっつけられます。ところが、最後にスーパーマンとして復活した後に、もう一回わざわざそのダイナーに行き、自分を殴った男を見つけます。ネチネチとその男をいたぶった後に、スーパーマンの能力を前回に使って男をびゅーんと放り投げます。そして一言「思い知ったか、このクソ野郎!」これがラストです。

Y木:おいおい、スーパーマンのくせにえらい器の小さいヤツやなー。

S原:最後に無力な人間をやっつけてニヤリとするのは、Vシネマのチンピラそのものやったで。

Y木:そんな場面があるんや。そこは、ちょっと観たいかも(笑)

S原:でもそれも含めて楽しいよ。さーみなさま。いまのアクションヒーロー系映画とは全く違うテイストですが、なかなか面白いです。どことなくスローな感じの演出も含めて楽しんでくださーい!