S原:今回から80年代の映画DVDを10本見つけましたので、まとめて紹介します。そして見よ、この80年代まるだしのジャケットを!
(あらすじ)
ソフィー・マルソー主演による、青春ラブコメディ。ブーム(パーティー)で知り合った少年に恋心を抱く13歳の少女ビックの恋愛騒動を描く。
S原:むかし、ソフィー・マルソーの大ファンの同級生がおってな。いかに彼女が清楚で可愛いかを毎日のように聞かされた。ロードショー(S原注…そういう雑誌があった。ジャッキー・チェンとソフィー・マルソーが定番だった)の切り抜きを透明な下敷きにいれたりして(笑)
Y木:80年代あるあるやなー。
S原:これは、じつは初めて観たのよ。なんとなく観る機会がなくてな。
Y木:感想は?
S原:うーん、あんまり…かな(苦笑)
Y木:ソフィー・マルソーは可愛いんやろ?当時すごい人気やったやん。
S原:うん、可愛いで。でもなあ…ちょっとなあ……
Y木:なんやねん。
S原:ちょっと子供っぽいな。
Y木:当たり前やろ!というか、子供や子供!
S原:撮影当時は13歳。ぼくは、13歳よりも33歳の女性のほうが魅力的に感じる。嗚呼、これが大人になるってことやろか……どう思う、モナミ?
Y木:知らんわ。
S原:これ、あなた観た?おぼえてる?
Y木:観た…けど、おぼえてないなあ。フランス映画が好きな頃やったから、観たはずなんやけど。なんか青春映画のわりにいまいち明るくなかったような気がする。
S原:うん。そうやな。13歳の女の子の揺れる恋心を描いてるねんけど、まあ話は大したことないわ。ソフィーは転校してくるねんけど、そこで「ブーム」と呼ばれるホームパーティーが流行っている。チークダンスをしたりするねん。そこで、男の子が女の子が出会って良い感じになったり、フラれたり…というわけやな。ブームの場面が長いねん(笑)家では、ソフィーの父親は実は浮気をしていて、それが思春期のソフィーの心に影を落とす。おばあちゃんは、快活な性格でソフィーを1人前として扱ってくれる。ある日、ソフィーはイケメンの男子に夢中になって…というストーリーやな。
Y木:まあ、ありがちというか王道というか。
S原:うん。王道なんやけど、いまのラブコメ、特に日本映画のラブコメとは、かなり印象が違うで。
Y木:いまの日本映画のラブコメって、ほとんどマンガ(原作)なんやろ。
S原:みたいやな。「ラ・ブーム」と比べて雰囲気も明るいしな。80年代のフランス映画って、どことなく湿り気があるやん。あの空気は、この映画でもあるかな。
Y木:なるほど。
S原:まーでもあれやん。誰でも13歳の時ってあるやん。意味もないのにいろんな想像したたやろ?
Y木:いわゆる中二病(厨二病?)ってやつやな。おまえは、どうせ典型的な中二病やったやろ。
S原:Oui (ウイ)。もう意味なくいろんな想像してた。「おれは将来すげえアイデアで、新しい映画を作ることで出来る(気がする)」とか「たぶん、いつかモデルみたいなショートカット女子と、旅先で運命的に出会う(はず)」とか「突然、仕事がイヤになって逃げだしたアイドルが、自分の街に逃げてきて、自宅に隠れてもらう(ような予感がする)」とか。
Y木:……なんか、どれも頭の悪い設定やな。
S原:実際、頭悪かったしな。クラスの女子からは「S原くんは、バカ丸出し」ってアンケートに書かれたことがあって、ちょっとショックやったわ。なかなか他人にバカ丸出しって言われることないで(苦笑)
Y木:たぶんバカ丸出しやったんやろ(笑)まあ、それはええとして、結局「ラ・ブーム」は今わざわざ観るような映画でもないというのが結論?
S原:ぼくらみたいな世代が懐かしむために観るのはアリやと思うけど、いまのヤングたちは別に観てもとくに感想はないんとちゃうかな。
Y木:今回はなんとなく納得。
S原:さあみなさま、さっきも言ったように80年代バリバリの映画ですが、当時の男子たちはこれで萌えてたんですよ。東に薬師丸ひろ子、西にソフィー・マルソーですよ。さあ、懐かしさに胸いっぱいになって観て下さい。そして拍子抜けしてください(笑)あの金ピカな時代がもう一度来ることを願って、明日も頑張っていきましょう!