Y木:ついにこんなDVDまで取り上げるんか…(ため息)
S原:3DアイドルのライブDVDですよ!
(解説)
大人気オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』初の3DCGライブが映像化!
「クーナ」と「マトイ」が歌って踊る、大熱狂のライブの様子を余すところなく収録したファン必見の内容です!
Y木:これ、ライブ映像なんやろ?
S原:そうです。ぼくは知りませんがゲーム『ファンタシースターオンライン2』のキャラクター、クーナとマトイがコンサートをしている映像です。
Y木:バーチャルアイドルかー。
S原:ゲームとこのアイドルの関係とかは全然知らんから、ただ単にライブ映像として観たんやけどな。
Y木:初音ミクとか、ああいう感じ?
S原:一緒のような曲もあるし、ちょっと和風ポップみたいな曲もあるし。曲自体はバラエティに富んでたかな。でもアレンジがどれも似ているのよなー。
Y木:そやろな。
S原:でもファンはちゃんと曲の区別はついてるんやろうなー。よく考えれば映画ファンじゃない人からすると、ジョージ・ミラーとジョー・ダンテは同じやん?
Y木:なんでその2人やねん。もうちょっと、例えがあるやろ。それで、このDVDはどうやったの?
S原:バーチャルアイドルのコンサートなんて初めて観たけど、なかなか新鮮やったわ。
Y木:要するにCGやろ?会場でCG映像を観て盛り上がってるの?
S原:うん。大盛り上がりやった。男ばっかりやったけど。
Y木:うわー…
S原:ぼくもはじめは、ビックリした。けど、不思議なもんで観ているうちに慣れてくる。生身の人間を元にしてるのか、原理は全く理解できないけど(笑)よく考えれば、SF映画なんか、観客はCGを観て盛り上がってるわけやん。あれと一緒やで。
Y木:いやいや、映画館とライブ会場はちゃうやろ。
S原:一緒やって。それよりも驚いたのは、ステージの後ろが鏡っぽくなるなってるねん。光の具合によって、ペンライトを持っている観客自身が写るのよ。CGアイドルを観て、ふとした時にはしゃいでる自分自身を観てしまう……あれは、冷めるでー(笑)
Y木:もうちょっとファンに優しいステージ演出にしたほしかったところやな。
S原:なんにせよアニメと言うかCGがライブで歌っている姿に対して、観客が嬉しそうに合いの手を入れたり一緒に振り付けをしたりするのは、なかなかシュールな光景やった。日本がそれだけサブカルに対する理解があるともいえるし、平和ともいえます。
Y木:でも、まあこれはこれでええんやろうな、よくわからんけど。
S原:そう思うで。バーチャル映像とかの技術も上がってるしな。昔、島耕作がCGアニメで会社経営についてインタビューを受けてたやろ?それよりは、自然やったしな。
Y木:島耕作のアニメCG……寒気がするわ。
S原:まあ、いろんなことにチャレンジってことですよ。さーみなさま。これは、コアなファンならすでに知っているでしょうし、それ以外の人には全く人生に関係のないDVDですよ。なんとも不思議な世界ですが、このバーチャルな世界にずっと閉じこもって一生過ごすのも悪くないかもしれませんよ。さあ、電動バイクにのって、バイクの後ろから壁が出来たりする世界へレッツゴー!
Y木:そりゃ、「トロン」(1982)やろ!