あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

酷評されている映画を観てみる!「ジーリ」(2003年)の巻

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Y木:ジーリ?なにこれ?

S原:今回は、「最低映画」と名高いこの作品を取り上げますよ。

(あらすじ)

ラリー・ジーリはロスに縄張りをもつ犯罪組織の一員。兄貴分のルイスからNY時代の知り合いを助けるため、ある人間を誘拐するよう命じられる。相手は知的障碍を持つ少年ブライアンだった。ラリーはうまく言いくるめブライアンを自分のアパートに連れて行くがそこへ謎の女リッキーが現れる。ラリーだけでは不安に思ったルイスがリッキーを差し向けたのだ。こうしてラリー、リッキー、ブライアンの奇妙な共同生活が始まる。

 

S原:これ、ラジー賞(最低映画賞)受賞してるねん。

Y木:知らんなー、こんな映画。

S原:たしか、当時の映画秘宝でもボロクソにやったんとちゃうかな。「最低映画マニア」たちには、有名作やけどな。

Y木:いやな奴ら(マニア)がおるなー。おまえも含めて(笑)それで、やっぱり最低映画やった?

S原:ノーです。結論から言うと「わりとマシ」な映画やった。まあ、こっちが覚悟の上で観たというのがあるにしても、そんなに酷評するような映画かなあ。

Y木:そうなんや。

S原:これを最低だ・最悪だと騒いでいる人もいるけど、これよりもヒドイ映画はたくさんあるもん。だって「フィア・ストーム」とか「悪魔狩り」とかと比較したら、ちゃんとしてるで。ストーリー展開は分かるし、アフレコの音声も口に合っているし、カメラのピントも合っているしな。

Y木:おいおい、どんなレベルで話しているねん。

S原:でもまあ、やっぱり面白くはないねんけどな(笑)。変な映画やし、面白くはないけど、そんなにボロカスに言われるほどの映画でもないというのが、ぼくの感想。

Y木:おまえ、普段からしょーもない映画ばっかり観てるから、マシに感じたんとちゃうの?

S原:そうかもしれん。

Y木:どんな話?

S原:すごく単純やねん。上のあらすじの通りなんやけど、ギャング’(チンピラ?)の男女が知的障碍のある男子(10代後半くらい)と一緒に過ごすことになる。

Y木:それで?

S原:それだけ。

Y木:なんやねん、それ。

S原:ほんまにそれだけやねん。

Y木:むかし「レインマン」(1988)っていう映画があったやん。あんな感じとちゃうの?

S原:ちょっと似てるけど、全然深みが違う(笑)

Y木:そりゃそうやろうけど。もうちょっと説明してや。

S原:「レインマン」では、ダスティン・ホフマンと交流することで主人公の心情が変わっていくやろ?でも、この映画ではほとんどそういう場面がないねん。心の交流なんかなくて、ほんまに連れまわすだけ(失笑)

Y木:最低やがな。

S原:最後は、この男子の望みが叶うようになるんやけどな。でも、とくにハッピーエンドという感じもなくて淡々とした結末やったな。べつにお涙頂戴のドラマにしなくてもええけど、それやったらこんな障碍者のキャラにしなけりゃええのに…不自然さが残るだけ。たぶん、こういうところが嫌われたんとちゃうかな?

Y木:なるほどな。

S原:あと、主演の2人(ベン・アフレックジェニファー・ロペス)が当時恋人同士やったらしい。これも反感を買ったんやろうな。濃厚なベッドシーンもあるし、観ていると「こらこら、そういうのは私生活でやりなさい」と突っ込んでしまうからな(笑)

Y木:たしかに。

S原:ジェニファー・ロペスはめちゃキレイやねんけどな。そのくせ、2人で猥談というか下ネタを言い合う、それも全然面白くない下ネタやから、観ているこっちはどう反応してええか混乱するばかり。

Y木:ふーん。他にはどこがあかんの?

S原:まず全体的に「薄味」やねん。どこにも引っかかるところがない、というか。

Y木:薄味か。

S原:さっきも言ったようにドラマ部分も大したことない。ラブストーリーとしてもダメ。犯罪組織の一員という設定やけど、サスペンスは特にない。普通、こういう映画やったら、障碍のある男子を守っていく方向になるやん?それもないねん。主人公たちは障碍者をうっとうしいと思いながら、一緒に生活するだけ。これじゃあ、ちょっとな。

Y木:なんか、ダメなところがわかってきた(笑)

S原:まあ、一番の原因はキャラクターが魅力的でないことやと思う。だれにも感情移入できないから、やっぱりつまらんよ。

Y木:「思ったよりもマシやった」というわりには、やっぱり辛口やな。

S原:まあ、「マシやった」だけで「面白い」わけではないから(笑)

Y木:なるほどな。

S原:さあ、みなさん。この映画は最低映画として名高いですが、まだまだ下には下がありますよ。そういう意味では中途半端な映画かもしれませんが、とくに観たからと言って何の印象も感想も残りません。テレビ放映してれば、用事をしながら20分くらい見るのがベターでしょう。そんなわけで、今回の格言。

Y木:急に格言?

S原:「ワゴンセールという名の底なし沼には、底はなし!」

Y木:なんか、よくわからん格言やな……