Y木:うわー、なんやこのDVDは…
S原:今回は、ホストの世界をご紹介します!
(内容)
すべての欲望を飲み込む街・六本木・・・この街を華麗に生きるホストたちの生活に密着。女性を虜にするプロの必殺テクニックや人気ホストが語る業界の本音が明らかに!
Y木:おまえ……こんなDVD、よく買うなあ…
S原:結構、おもしろかったで。
Y木:でも、ホストとか興味ないやろ?
S原:全然ない。キャバクラとか会員制クラブとかも全く行きたいとは思わん。そもそも歌舞伎町も六本木も行ったことないしな。
Y木:よくテレビのドキュメント番組あるやん。銀座のママが云々とか、カリスマホストに密着とか。あれと一緒とちゃうの?
S原:基本的には一緒。これは Kings という店のホスト達がいろいろなことを話すねん。
Y木:ホストの世界の裏側の話やな。
S原:いや、そういうのはなかった。大半は『ホストという仕事は、大変ですねん』という愚痴やった(笑)
Y木:なんでDVD買って、他人の愚痴を聞かなあかんねん。でもこれ、パッケージみても、あんまりイケメンおらんなあ。
S原:そうやねん。このDVDでは、カッコいい男性はおらんねん。新宿・歌舞伎町じゃなくて、六本木のホストクラブらしいわ。
Y木:どうでもええわ、場所なんか。
S原:いや、新宿・歌舞伎町のホストは「金髪・ロン毛」で女性を口説きまくるけど、六本木のホストは「黒髪・短め毛」で、お客さんを大切にするらしいで。
Y木:うそつけ。
S原:いや、本人たちは言い切ってます(笑)
Y木:いかにお客さん(女性)を良い気分にさせてお金を使ってもらうかみたいなテクニックの紹介とかはないの?
S原:いや、そんなもんはなかった。
Y木:えー、じゃあ、ホストのお給料面とかヤクザがらみとか性風俗関係とかのヤバめの話は?
S原:なかった。
Y木:なんやねん。
S原:でも、そのかわりに「実演」があるねんで。
Y木:実演?
S原:なんと!初めてのお客さんを店内で接待する様子を収録されてます!
Y木:……だからなんやねん。
S原:だって、ホストが店でどんな会話しているか聞きたいやろ?
Y木:どうでもええけど(苦笑)それで、ホストはやっぱり女性との会話とか上手いの?
S原:いやべつに。普通の会話やった。
Y木:なんやねんって、もう。
S原:で、そのあとはまたインタビューになって「いや、ほんとホストは大変なんスよ」とか「新人のうちは店の掃除もしないといけないんスよ」とか愚痴るねん。
Y木:当たり前やがな、店の掃除なんか。
S原:「やっぱ東京に憧れがあるっスね」とか「店に来てくれた女のコを本気で好きなったけど、ダメだったスね」とかが続く。最後は「親は、やっぱ心配してるっスねー」「ほんと、ホストなんかやめて、まともな仕事しろって怒られるんスよ」。
Y木:親が正解やろ。
S原:そうして、これからも彼らのホストとしての日々は続く……って感じでおしまい。
Y木:…ほんまにしょーもないなあ…
S原:まあ、もうこの店はつぶれてるみたいやけどな。
Y木:というか、これって店の宣伝用DVDとちゃうの?
S原:ぼくもそう思ったけど、ドキュメントシリーズの一環らしい。
Y木:他に何があるの?
Y木:おいおい。ホストはともかく後は全部犯罪やがな。
S原:そして!なんと!それらを網羅した「リアルタイムドキュメント 実録・裏仕事師 完全収録版」も発売されてます!
Y木:要らんわ、そんなもん!
S原:さあ、みなさん。ワゴンコーナーの端のほうに見つけたら、これはお買い得ですよ~!何故って?これをみたら、ホストクラブなんか行きたくなくなるからです。お金の無駄遣いをストップできますよ!ストップ・ザ・ホストクラブ!ストップ・無駄遣い!
Y木:今回はわけがわからん……