あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

ほぼ誰も知らない邦画 20連発!「ゴースト・リベンジャーJK」(2010年)「ホールインワン 女子ゴルファー千春」(2005年)の巻

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ホール イン ワン ~女子ゴルファー千春~ [DVD]

 

S原:ほとんどの人が知らない(はずの)日本映画を紹介するシリーズ。今回はこちらです。

Y木:どっちもなんだかなあ…

 

(ゴーストリベンジャーJKのあらすじ)

人気グラビアアイドル・しほの涼主演によるヒロインアクション。フェンシング界で将来を嘱望される女子高生の順子は、恋人とのデート中に変態ストーカー・矢崎に襲われ命を落としてしまう。呪術師である姉の力で蘇った順子は矢崎への復讐を決意する。

 

ホールインワン 女子ゴルファー千春のあらすじ)

人気アイドル・原史奈安倍麻美共演で贈る、女子ゴルフを題材にした父と娘のスポ根ドラマ。フリーター生活を送っていた緑川千春は、ある日ゴルフ場でバイトをすることに。しかしそこは、プロゴルファーを目指し挫折した父が働くゴルフ場だった。

 

S原:この2本は主演がグラビアアイドルやねん。「ゴースト・リベンジャーJK」は、しほの涼主演、「ホールインワン 女子ゴルファー千春」は、原史奈主演です。

Y木:もちろん、おれは2人とも知らんけどな(笑)

S原:ぼくもです(笑)ファンの人はごめんね。映画の感想を言う前に、「ゴースト・リベンジャーJK」は、「ホールインワン 女子ゴルファー千春」と比べると、ちょっとかわいそうやねん。

Y木:かわいそう?

S原:「ホールインワン 女子ゴルファー千春」も低予算やけど、ちゃんとゴルフ場とか練習場で撮影してるねん。ここは大きいと思うわ。ぼくの推測やけど、ゴルフ場がスポンサーになってるんとちゃうやろか?もしくは、プロデュサーの愛人がゴルフ場の経営者とか(笑)

Y木:ほっといたれ。

S原:それに比べて「ゴースト・リベンジャーJK」は低予算すぎて、そのへんの河原とか山で撮影してるから(笑)でも、主演女優の魅力で言うと、「ゴースト・リベンジャーJK」のしほの涼のほうが魅力的に撮れてるねん。

Y木:ほう。やっぱり演出ってこと?

S原:そうやろうな。まず「ホールインワン 女子ゴルファー千春」のほうから話をすると、ものすごい分かりやすいねん。主人公はいまフリーターなんやけど、実はゴルフでは凄腕やねん。ある日、ひょんなことから父親が勤めるゴルフ練習場でレッスンプロの助手として働くことになる。このレッスンプロが女子学生チャンピオンも教えていて、ゴルファーとしてのライバル関係になる。主人公の家族は、父は元プロ、兄は天才ゴルファーだったが事故で引退、家族はバラバラになっている…という複雑な家庭環境やねん。最後はプロテストの試合で、主人公と学生チャンピオンと対決して…というストーリー。

Y木:昔の少年ジャンプか。どうせ最後はホールインワンで主人公は勝利するんやろ?

S原:いやとくにホールインワンのシーンはなかったな。

Y木:じゃあこんなタイトルつけるなよ。

S原:あと、スゴイのがセリフまわし。説明セリフの連発で、全員がゆっくりと平坦にしゃべるねん。あの「ふぞろいな秘密」(2007)よりもすごい説明セリフやねんで!

Y木:どうでもええがな。

S原:ほんまにそうやねんって。登場人物の感情はストレートに相手に伝えるし、その理由もていねいに説明する。いままでの行動も、これからの計画も全部喋りまくるから、もうラジオドラマみたい(笑)

Y木:例えば?

S原:まずライバルが説明セリフ満載です。「本気でぶつかってきて!(キリッ)」「合格ね(ニヤリ)」「わたしには弱点なんてないわ!(ムカッ)」「なかなかやるわね(ニヤリ)」「必ずわたしがトップ合格するわ!(キリリッ)」「わたしを蹴落とすようなマネはやめてくれる?(ムカムカッ)」「あなたに勝つためになんでもするのよ!(ズバリッ)」。一番すごいのは、パットをうったあとに「入れ!」と叫ぶねんで。しかも、外れるし(笑)

Y木:うわあ…

S原:一方の主人公も負けてません。「わたしは、自分のゴルフをすればいいのよ…」これが主人公の決めセリフですが、8回くらい繰り返します。

Y木:なんやねん。

S原:ゴルフのシーンでも、このショットが(この試合に)どんな意味があるのか?をいちいち登場人物同士が解説する、ゴルフ初心者にもわかりやすい親切な作りやねん。「あと2打差よ」「ここは難しいショットよ」「ここで決めないとまずいわ」「このホールは難しいのよ」「まだ勝負は終わってないわ」「これで終わりにしてみせる」「違う…まだ終わりじゃない」…これ、本当に劇中にあるセリフやで。

Y木:なんなんやろ、わざとかなあ…

S原:最後の対決場面(プロテスト)のセリフもすごい。「この日を待ってたわ!」「わたしの実力をみせてあげるわ!」とつっかかるライバルにたいして、主人公はまた「わたしは自分のゴルフをするだけよ…」

Y木:馬鹿の一つ覚えか。

S原:そしてそれを見ていたまわりもすごい。真剣なまなざしで「これは、あいつらの戦いなんだ…!」よくかんがえれば、普通のことやろ?(笑)なんでセリフで再説明するのかわかりません。

Y木:やっぱり昔のジャンプなんやろうな(笑)最後はどうなるの?主人公が勝つんやろ?

S原:勝ちます。でも、ライバルが自滅しておしまい。

Y木:なんやねん、それ…

S原:クライマックスで、主人公は超かっこいい感じでつぶやきます。『悪い夢から覚めないと…なにも終わったことにならない…わたしが、この手を終わらせてあげる…新しい一歩のために…!』でも、観てても別になにが「悪い夢」か「新しい一歩」なのかは、理解できへんねんけどな(苦笑)それにしても、いやーこんなに、セリフで説明する映画も珍しい。しかも、役者は全員能面みたに表情がない。感情表現は、セリフで説明してるから、演技なんかせんでもええという演出方針やろうな。

Y木:どんな方針やねん。さっき、主演女優がもう一本の映画(ゴースト・リベンジャーJK)に負けてるって言ってたけど、そういう説明セリフや演技がダメってこと?

S原:ちゃうねん。そうでなくて、この映画での原史奈はとにかく表情が暗いねん。メイクかもしれんけど、なんか顔色も悪いしな(笑)それも陰のある女性という設定ではないねん。観ている途中で「あなた、もしかしてこの映画に出るのが嫌やったの?」と心配してしまったわ。グラビアアイドルだけに、年をとったら仕事が減っていくかも、という不安があったんやろか?

Y木:知らんわ。

S原:あとライバル役は、安倍麻美。ちょっと性格のキツイ役やねん。ちなみに、この人は彼氏とのニャンニャン写真が週刊誌にでて、消えていってしまってん。

Y木:そっとしておいてやれ。たぶん、いまでも彼氏とニャンニャンしてるんやから(笑)もうゴルフ映画のほうはええわ。もう一本の「ゴースト・リベンジャーJK」はどうやったの?

S原:さっきも言ったけど、こっちのほうがさらに低予算やねん。けど、主演のしほの涼は可愛く撮れていると思う。途中ゾンビメイクもあって、こういうのが好きな人はたまらんやろうしな。さすがにオッサンからみたら子供やけどな(苦笑)

Y木:そりゃそうやろ。おまえは娘もおるんやから。

S原:あと、足が細すぎてちょっとな。棒みたいな足に色気は感じないわ。この際だから、世の女性たちに言いたい!あんまり足が細いのは逆に気持ち悪いですよ!

Y木:おまえが気持ち悪いからもうやめてくれ。頼むから映画自体の話をしてくれ。

S原:なんちゅうかな。学生の自主映画をちゃんと作ったらこうなるという見本のような映画やった(笑)

Y木:その表現でだいたい分かった(笑)

S原:こういう映画は、やっぱりキャラクターとか出演者たちに魅了があるかがポイントちゃうかな。そういう意味では、この映画はギリギリの及第点のような気がする。

Y木:主演女優が魅力的でも、映画の出来としてはギリギリなんや。

S原:だって、ほかが滅茶苦茶やもん(笑)まず設定がすごい。主人公は、女子高生(JK)で、名前は木ノ下順子(JK)、フェンシングではトップクラスで、ニックネームは「常識を超えた女子高生」(JK)。

Y木:なんやねん、その設定は。

S原:主人公は、変態ストーカーに襲われ命を落とす。悲しみにくれる彼氏の前に、呪術師である姉の木ノ下ヨーコが現れ、順子を蘇らせる。ところが、死体に魂を入れただけなので、肉体を新しくしたわけではないねん。肉体が腐ってしまうまで(動けなくなるまで)は、約10時間。そのあいだに変態ストーカーをみつけて、復讐するというわけやな。

Y木:なんだかなあ…

S原:ところが、やっとみつけたストーカーはすでに自殺してるねん。

Y木:えー?そんなラスト?

S原:ところがどっこい、(復讐を果たすために)呪術師がもう一回ストーカーを生き返らせるねん。そして主人公はストーカーを殺しておしまい。「復讐するために、わざわざ殺人者をよみがえらせる」という、だれも考えつかなかった大胆かつ斬新な演出やろ?

Y木:いや…ばかばかしくて思いついても、誰も実行しなかっただけとちゃう?

S原:いやいや、それを実行するかどうかが大事なポイントなんでござるよっ!

Y木:そうなんか…なんかどうでもええけどな…(ため息)

S原:何度も言うけど低予算なんやけど、この映画で一番お金をかけているのは、変態ストーカーが(主人公の)下着とか集めてる部屋。ここは監督がこだわったところやろうな。あと、ストーカーをやっつけるときは、いかにもアニメ好きな男子高校生が考案したようなデザインのサーベルをもって、かっちょよく決めポーズ!こういう映画はこれで問題なし。

Y木:こういう映画を、おまえみたいな大人が観るのは問題ありやけどな。結局、「ゴースト・リベンジャーJK」も「ホールインワン 女子ゴルファー千春」もグラビアアイドル主演なんやろ?ちょっとお色気シーンがあるんやろ?

S原:いや、ないで。

Y木:なんやねん。ファンはそういうのを見たいんじゃないの?

S原:そうなんかな。まあ、ストーリ的にはお色気シーンがはいる余地はないかな。

Y木:企画段階で間違ってるような気がする…

S原:さあ、みなさん。映画としては大したことないです。グラビアアイドルファンにも、セクシーシーンもないから辛いです。演技も良くないから、ファンにもキツイでしょう。ゴルフファン、アニメおたくにも受け入れられないでしょう。では、誰が観るのか?それはあなたです。このブログでこの作品を知ったあなたは、マストバイですよ。だって、あなたがゲットしないと、いつまでもワゴンコーナーに残り続けますから!あなたにはそれだけの責任があるのですよ!

Y木:そんな責任なんかあるか!