あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

サッカー映画3本勝負「天国へのシュート」(2004年)の巻

天国へのシュート [DVD]

 

S原:サッカー映画3本勝負。2本目はこちらです。

Y木:ファミリー向け映画か…

S原:これはオランダ映画やねん。

 

(あらすじ)

父を亡くしたサッカー少年が奇跡を体験するファミリーファンタジー。プロ選手を夢見る12歳の少年・レムコは、父・エリックと共にサッカーの特訓に明け暮れていたが、ある日父が急死してしまう。呆然とするレムコだったが、やがて死んだ父が現われ…。

 

S原:あなた、サッカーに興味がないやろ。ワールドカップも観たことないんと違うの?

Y木:ほとんど、ないなー。

S原:面白いのになあ、とはいうものの、ぼくも詳しいわけじゃない(笑)でも、さすがにワールドカップのときは試合を観るで。監督の戦術にもよるけど、オランダ代表は攻撃的なチームという印象がある。毎回、ワールドカップでは優勝候補に挙げられるレベルやな。(注:でも、優勝したことはない)オランダ代表のユニフォームはオレンジ色でかっこええねん。どんどんゴールに向かっていくスタイルが多いから、とくに日本代表に比べて、うらやましく思ったりする。でも、これはあくまで適当な印象(笑)

Y木:そうなんや。これは、オランダの家族向けサッカー映画?

S原:うん。ファミリー向けの映画は、アメリカでも日本でもオランダでも同じみたいやね(笑)

Y木:お涙頂戴ってこと?

S原:いや、そこまでではなかったで。この映画は登場人物がわかりやすくて、すごくテンポが良いから、本当に子供でも楽しめると思う。ストーリーは単純。サッカーを教えてくれていた父親が急死 → 主人公(息子)はサッカーが出来ないくらい落ち込む → ところが父が幽霊になって現れる → 主人公以外にはどうも見えないらしい → 主人公はもう一度発奮して、父親と一緒にサッカー選手(オランダ代表)を目指す。

Y木:昔ながらのストーリーやな。

S原:小学生でも理解できるから、サッカー少年におススメです。主人公の男児は適役で美少年と言っていいと思う。サッカーも上手い。でも、父親役はやたらと口うるさいねん。「左足をつかえ」「上手くなりたかったら両足を利き足にしろ」とか。まあ、そういう役柄なんやけど、試合中でも日々の生活でも、ずっと文句やアドバイスや注文を言い続けるから、ちょっとうっとおしいねんな。死んだ後は人格が変わるかと思ったけど、やっぱりうるさかった(笑)

Y木:幽霊の父親かー。昔のマンガみたいやな。

S原:そうそう。主人公はオランダのジュニア代表チームに選ばれるのが目標やから、少年ジャンプの世界かな。あと、父親が幽霊ででてくるキッカケが面白くてな。日本でいう「イタコ」みたいなんで戻ってくるねん(笑)

Y木:なぜイタコ?

S原:世界共通でああいう亡くなった人と会話するスタイルはあるんやろうな。たしか「ゴースト」でもでてきてたやろ。話を戻すと、主人公は足首をケガしてて、母親は(将来を危惧して)サッカーをやめさせたい。でも、幽霊の父親は応援し続けるねん。「サッカーを続けろ」って。

Y木:なるほどな。

S原:それからも母親には隠れて、幽霊父とふたりで一緒に練習する。あいかわらず「左足をつかえ」とか口うるさい(笑)そして、二人三脚で夢に向かっていく!

Y木:うーん。単純でわかりやすいかもしれんけど、なんか一本調子な感じがするな。

S原:大丈夫、ちゃんと途中で、変化球がある(笑)あるとき、主人公は母親とケンカして飛び出すねんけど、行く当てがない。夜中に幽霊父がでてきて、だれもいないような田舎に連れていく。暗い森の中をすすむ。さらに不思議な小舟にのせられて、無人のサッカースタジアムに着く。誰もいない廃墟のような球技場やねん。この場面は、なんとも幻想的でな。そこで、死んだはずのスター選手たちと、いっしょに練習試合をするねん。とくに憧れの選手(故人)と会えて感激するねん。

Y木:それは…見方によっては、三途の川を渡りかけてるんじゃないの…?

S原:そうやな。そこまで悲しい雰囲気はないけど、そう解釈もできる。一方、母親は帰ってこない主人公を探して大慌てになる。警察も動いて、大捜索の末、結局主人公は、草むらで眠っているところをみつかるんやけど、そのスタジアムが天国にあるサッカー場なのか、主人公がただ夢に見ただけなのか。はっきりと説明がないのがええねんな。

Y木:ふーん。

S原:最後は、いよいよ代表選考のテスト試合に参加する、でも足首のケガもある、…さあ、どうなる!?って感じで、ここも少年漫画みたいやな。

Y木:なるほどな。結局、どうなるの?

S原:試合はあまり上手くいかないけど、代表に選ばれる。最後の試合の少し前に、父親に対してちゃんと別れも言える。「大人への階段を登るために決別する」って感じやな。

Y木:父親と別れるんや?そこは、ウルッとくる場面なんとちゃうの?

S原:いや、とくには。結構、あっさりしてた(笑)

Y木:そうなんや。

S原:さあ、みなさん、シンプルでまっすぐな映画です。サッカー好きな小学生がいる人におススメです。「なんとかエイリアン」とか「ゾンビなんとか」とかに、疲れたあなにもピッタリです。ワゴンでみつけたら、マストバイです!