![ギリシャ・ゾンビ [DVD]](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZY6jCAT%2BL._AC_SY445_.jpg)
S原：今回はこちら！
Y木：なんというわかりやすいタイトル…
（あらすじ）
ギリシャ発の本格ゾンビ・ムービー!秘密の洞窟を見つけた考古学者たちが内部で何者かに襲われ、命からがら家に戻るが、彼らの体は正体不明の病原菌に犯されていた…。 （アマゾンより引用）
Y木：ギリシャが舞台なんやな。
S原：そうそう。あ、ネットでチェックすると「パキスタンゾンビ」っていうのもあってん。パキスタン人が襲われるんやろな。DVD買ったほうがええかな？
Y木：どっちでもええわ。
S原：「インド・オブ・ザ・デッド」っていうのも気になるねんなあ。
Y木：悪かった、おれが悪かったから、話をすすめておくれ。それでこの映画はどうやった？
S原：結論から言うと、全然ダメやったわ。
Y木：ま、そりゃそうやろな。
S原：期待したんやけどな…（ため息）
Y木：なんで、こんな映画に期待できるや。いままで散々裏切られてるのに。
S原：まあな。あれかな、脈がないとおもいつつ、スナックのママに貢ぐおっさんの心境ってこんな感じなんかな。どう思う？
Y木：知らんがな。はよ、ストーリーを紹介してくれ。
S原：えーと、始まりは工事現場で穴を見つけて調査したら、そこでゾンビに襲われるねん。そこからは、もうほかのゾンビ映画と「以下同文」みたいな感じかな。体が半分になったり、顔がつぶれたり、グチャ！とかビチャ！みたいな血みどろシーンが続きながら、主人公たちが逃げ回るという流れやな。
Y木：新しい視点なんかもないの？
S原：うーん。工夫があるとすれば、マンガのコマ割りみたいになる場面かな。これもアイデアは悪くないけど、とくに効果的ではなかったなー。
Y木：いままでのゾンビものと同じということは、やっぱりマニア向けなんやろうな。
S原：そうやな。マニアはゾンビ映画の微妙な差異も嗅ぎ分けるから。メタルが好きな人が、デスメタルとスラッシュメタルをカテゴライズする感じかな(笑)
Y木：相変わらずよくわからん例えやな。そういえば、この映画はコメディとか書いてあったで。
S原：いや、べつに。普通にホラーやったと思うけど。コメディも要素もあったかもしれんけど、途中からまじめに観なかったから、見逃したんかもしれん。ごめん。
Y木：えーブログにて載せるんなら、せめてちゃんと観てくれよ。
S原：いや風邪気味でな。
Y木：そんなときに、なんでこの映画をみなあかんねん。
S原：漫画「ひとりでキネマ」でも、風邪気味の主人公がゾンビ映画をみまくってたやろ？
Y木：知らんわ、そんな漫画！
S原：えー面白いのに…でも、ギリシャのゾンビ映画って珍しいやろ。タイトルをみただけで「あ。ギリシャ人が襲われるんだなー」と分かる親切設計やし。
Y木：べつに、どの国の人がゾンビに襲われてもええわ。それで、この映画は結局どうなんや？
S原：あなた、コーラを飲むとするやろ。それを水で割って飲みますか？
Y木：…飲まへんな。
S原：そういうことやねん。
Y木：だからどういうことやねん！
S原：とにかく薄味やねん。
Y木：おれみたいにゾンビ映画を観ない人間にとっては、どれも薄味というか同じ味やけどな。
S原：でも「バタリアン5」と「デモンズ2」の味わいが違うのは分かるやろ？
Y木：わからんわ！同じ味や！
S原：せめてギリシャならではの設定があれば、楽しめたんやけどな。「ソクラテスの末裔がじつはゾンビハンターで…」とか「アルキメデスの遺体の血液から、ゾンビから身を守る抗体を作る」とか
Y木：知能指数の低い設定やな。
S原：あと、やっぱり音楽は、あのギリシャの英雄・ヴァンゲリスが担当してほしかったな。どうせヒマやろうし。
Y木：ヒマちゃうやろ。おまえ、ヴァンゲリスに怒られるで。
S原：あ、ラストだけはかっこええねんで。
Y木：ほう。
S原：競技場みたいなところに逃げるねんけどな。そしたら競技場の周りにウジャウジャとゾンビが迫っている、という大俯瞰ショットで終わるねん。ここはちょっとだけ良かった。
Y木：一応、ラストシーンとしては決まってるかな。
S原：だからといって、この映画を観ても人生にプラスにはならんねんけどな…（ため息）
Y木：なんやねん、もうワゴンで売っている映画を観るのやめろって！
